北海道美術ネット別館

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2022年6月4日は9カ所(7)

2022年06月06日 07時15分08秒 | 展覧会の紹介-書
(承前)

 カフェ北都館ギャラリーでしょうが焼き定食を食べて、地下鉄東西線で琴似→西28丁目。
 ギャラリーレタラで會田千夏展を見て、東西線円山公園駅から大通へ。
 ここで、ちょっとした仕事のために出社。

 その後、さいとうギャラリー、ギャラリー大通美術館と立ち寄り、富士フイルムフォトサロン札幌で北の写真家集団 DANNP 写真展『北の貌』。

 「DANNP」はネイチャーフォトの王道ともいえるグループで、雨竜沼のシリーズで知られる岡本洋典さんが旗振り役だったと記憶していますが、現在は出品していないようです。
 第1回は1995年、今は無きNHKギャラリー札幌でしたから、当然カラーポジフィルムの作品が中心だったことでしょう。
 今回、村上忠之さんが「北の天の川」というシリーズの星景写真を出品していましたが、デジタルの高感度がなければとうてい写し得なかったものです。
 今年の出品は9人。キタキツネやエゾモモンガなど動物たちを追う出口大芳さんが第1回から出品している唯一のメンバーのようです。
 個人的には、宮口悦子さん「あけぼの四景」が、これまでにあまりない風景写真の美を呈示していたように思います。「月」では、赤く染まった満月は地平近くに小さく写っており、メインのモティーフは必ずしも大きく真ん中近くに配さなくても良いという良い例になっているようでした。
 8日まで。

 地下鉄東西線にひと駅だけ乗って、バスセンター前駅から市民ギャラリーへ。
 「第41回 北海道創玄展 併催 第58回 創玄展北海道二科展」(5日で終了)を見ました。
 創玄は、日本を代表する書家の中野北溟さん(札幌)が特別顧問を務める書の社中で、ひとつの団体で市民ギャラリー全館を使用するのですから、すごいボリュームです。
 近代詩文だけでなく、漢字、かな、篆刻も出品されています。

 入り口で受け取った目録にも、会場にも、字釈がないので、何が書いてあるのかさっぱり読めません。

 かつて創玄展の代表を務め、道内を代表する書家として活躍した島田無響、千葉軒岳、辻井京雲の故人3氏の作品が3点ずつ特別展示されていました。

 長佐古 良子さんは「春のゆき」という句に「SPRING SNOW COVERS A LADLE FLOATING」という英訳を附していたのがユニークでした。
 我妻緑巢さんをはじめ、草野心平を題材にした詩文書がいくつかありました。


 たくさん歩いて疲れたのと、6月とは思えない肌寒さのため、そろそろギャラリー巡りを打ち切ることにし、バスセンター前→大通→中島公園 と地下鉄に乗って、ト・オン・カフェで締めくくることにしました。



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