(承前)
Shigeki Matsui “Spirits of The Woods”
松井茂樹さんは1953年生まれ、札幌在住。
筆者は、松井さんの個展は見たことがない。団体公募展も、以前は道展に出したこともあったようだが、いまは出品していない。
しかし、2001年から2、3年おきに開かれてきた北海道立体表現展には毎回のように参加している。
また、故田村宏さんの仲間が集まって開催してきた「でんそん展」にも毎年登場している。
おそらく、近年では彼の作品にもっとも親しんでふれられる機会であったろう、2005年の北広島市文化ホールでのグループ展「樹憶」を、残念ながら筆者は見ていない(そのころ筆者は、札幌にいなかった)。
そのときの北海道新聞文化面に穂積利明・道立三岸好太郎美術館主任学芸員(当時)が寄せた批評文をひくと
「砂沢ビッキやデビッド・ナッシュと同様に上川管内音威子府で制作したことで知られる松井は、樹木の霊性や歴史性を引き出すことにかけては最も意識的である。生木のままで使用したパーツと加工したパーツを対比させながら、樹木が自然物であることを強調している。」
とある。
これは、さもありなん、という気がする。
今回の作品にしても、ストーンサークルのような配置が、「場」のもつ霊的な磁場や力を引き出そうとしているようにも感じられるからだ。
こんどのハルカヤマ藝術要塞の出品作の中では最も、森というロケーションに即した作品ではないかと思った。
■北海道立体表現展’06
■第24回でんそん展
■北海道立体表現展'03
■でんそん展(2003年)
■北海道立体表現展(2001年)
=以上画像なし
Shigeki Matsui “Spirits of The Woods”
松井茂樹さんは1953年生まれ、札幌在住。
筆者は、松井さんの個展は見たことがない。団体公募展も、以前は道展に出したこともあったようだが、いまは出品していない。
しかし、2001年から2、3年おきに開かれてきた北海道立体表現展には毎回のように参加している。
また、故田村宏さんの仲間が集まって開催してきた「でんそん展」にも毎年登場している。
おそらく、近年では彼の作品にもっとも親しんでふれられる機会であったろう、2005年の北広島市文化ホールでのグループ展「樹憶」を、残念ながら筆者は見ていない(そのころ筆者は、札幌にいなかった)。
そのときの北海道新聞文化面に穂積利明・道立三岸好太郎美術館主任学芸員(当時)が寄せた批評文をひくと
「砂沢ビッキやデビッド・ナッシュと同様に上川管内音威子府で制作したことで知られる松井は、樹木の霊性や歴史性を引き出すことにかけては最も意識的である。生木のままで使用したパーツと加工したパーツを対比させながら、樹木が自然物であることを強調している。」
とある。
これは、さもありなん、という気がする。
今回の作品にしても、ストーンサークルのような配置が、「場」のもつ霊的な磁場や力を引き出そうとしているようにも感じられるからだ。
こんどのハルカヤマ藝術要塞の出品作の中では最も、森というロケーションに即した作品ではないかと思った。
(この項続く)
■北海道立体表現展’06
■第24回でんそん展
■北海道立体表現展'03
■でんそん展(2003年)
■北海道立体表現展(2001年)
=以上画像なし