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小樽の布地創作工房 aobato (アオバト)

2017年02月01日 21時57分44秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 1月31日の夜。

 仕事をようやく終えた後、ル・トロワ(旧 MALSA)の裏通りへと急いで向かいました。小さなビルの4階にある北欧雑貨のお店「piccolina (ピッコリーナ) 」で、岩本奈々さんがテキスタイルの個展を開いており、この日が最終日だということを、ある人の Facebook で知ったのです。

 岩本さんは、道教大を卒業した後、シルクスクリーンを学ぶために道都大中島ゼミの門をたたきました。
 在学中は版画や染色の制作・発表に、とても意欲的に取り組んでいました。その後はデザインの仕事などについていたらしいという話は聞いていましたが、このたび小樽市に、「aobato」というオリジナルデザインの絵柄とシルクスクリーンの手捺染めによる布地の制作を行う工房を開いたそうです。アオバトというのは小樽市の鳥です。

 はじめてのお披露目の機会が、今回のピッコリーナでの展示販売となったそうです。
 もともと彼女は、ここの店員さんだったとのこと。
 最終日だったので、売れてしまったものもあったようですが、色とりどりの手ぬぐいが並んでいました。
 「冬から春にかけての季節感を表現してみました」
というようなことを岩本さんは話していました。
 デザインはさすが、シャープななかにもやさしさが感じられ、色どりも、淡すぎず、派手すぎず、良い感じです。
 
 大小の手ぬぐいのほか、ブローチや、端切れセットなどもありました。


 女の人はよく「すてき」という形容詞を使います。
 何年かかっても夢を諦めず、自分の好きなマチに自分の工房を開いて、みずからデザインした手作りの品を創っていく―。
 こういう生き方にたいしては「すてき!」と言いたくなります。ほかのことばが思いつきません。


 ピッコリーナの玄関を出た筆者の足取りはとても軽いものでした。
 「aobato」は、これからまた別のお店やイベントで販売したり、ネットで変えるようになったりしていくものだと思います。テキスタイルに関心のある方もおしゃれな布や小物が好きな方も、注目してくれたらうれしいです。 


http://aobato.net/

第44回道都大学中島ゼミ展 版と型をめぐって (2007)
岩本奈々展 (2007)
NANA iwamoto SOLO exhibition (2007)
道都大学中島ゼミ展 (2005)


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