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水彩画家の森木偉雄さん(石狩)の遺作が展示されていた

2018年09月24日 22時48分00秒 | 情報・おしらせ
 札幌市資料館の「ボアパレット水彩画展」を9月24日の最終日に見た。
 講師で、道展会員の森木偉雄さん(石狩)の遺作「紫つつじ」が展示されていた。

 森木さんが亡くなったことを知らなかったので、あわててネット検索したら「toledoのブログ」がヒットした。
 4月19日に亡くなったとのことだ。
 ブログ主は
<道展の水彩部でも森木先生からご指導をしてもらった人は半数を超えると思う。>
と振り返っている。

 おなじ会場で開かれていた「サークル防風林」も、かつては森木さんの指導を仰いでいた。

 森木さんは、道展では1982、83年と2年続けて佳作賞に選ばれ、84年に会友となった。
 会員には86年に推挙されているが、99年に退会している。

 また、水彩連盟でも80年に連盟賞、81年に準会員努力賞を得て、会員に推挙されたが、94年に退会した。
 どうやら95年にスカイホールで11回目となる個展を開いて以降、個展を開催した形跡がなく、もっぱら後進の育成に力を注いでいたようだ。石狩の廃船などを高い描写力で描いていたという話は聞くものの、あまり目のあたりにしたことがないのが残念だ(この段落は、五十嵐恒『北海道のアーティスト』北海タイムス社に依りました)。
 各種の絵画教室展で、賛助出品の小品を見た記憶しかないのである。

 1927年(昭和12年)生まれとのこと。
 ご冥福をお祈りします。


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2 コメント

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先生の思い出 (けい)
2018-09-29 21:08:35
森木先生がお亡くなりになられたことを知りました。今からだいたい30年くらい前に札幌に住んでいたころに 先生の個展を見に行き、「絵が好きなら一緒に描きましょうや!」なんて誘われて描き始めたものです。その後、水災連盟展に出品、入選を数年続けましたが 結婚し筆を折りました。
先生の脂の乗り切ったころの「破船」のシリーズを見る機会に恵まれた時期でした。かなりの大きさの出品作は渋い色彩で 荒々しい海風が吹きすさぶ中の破船は迫力があり 引き込まれました。ですから、連盟賞を取られた作ももちろん見ております。
絵を描かれる前は 確か、書道をされていたのだったと思います。書道展の審査員とかもされていたかも。筆まめな方で 美しい万年筆の字で絵を続けるようにとのありがたいお手紙をいただいたこともありました。
作家の水上勉と瓜二つな真面目でご自分では意識させていなかったでしょうがダンデイな方でした。ご冥福をお祈りいたします。合掌!
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けいさん、こんばんは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2018-09-29 21:45:07
はじめまして。コメントありがとうございました。
「破船」のころは筆者がまだ熱心にギャラリーを見てまわる前でした。迫力たっぷりの作品に接することができず、残念に思います。
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