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■矢崎勝美展 1960~80年を振り返って (2014年8月30日~9月20日、札幌)

2014年09月20日 01時15分59秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
承前

 札幌在住の美術家、矢崎勝美が、道内の美術関係者に広く名を知られるようになったきっかけはおそらく、1967年に草月実験映画祭で奨励賞を得たことだろう。
 実験映画による「映像個展」を2度も道新ホールで開き、矢崎自身によると「ほぼ満員だった」そうだが、活動のメーンは平面の版画作品に移って行く。そして90年代前後からは、今につづくモノタイプのシリーズ「COSMOS」の制作が始まる。

 したがって、今回の個展は主に、実験映像と「COSMOS」のあいだの時代に生み出された作品群といえそう。
 めったに見る機会のない作品だけに、非常に新鮮だった。

 第一印象は、矢崎さんは、良くも悪くもグラフィックデザイナーだな~、ということ。
 とにかく、うまいのだ。

 ものの配置や、色の組み合わせに、破調がない。塗り残しのような未完成の部分や、「味」と形容できそうな感じもない。
 冒頭の画像は「赤いドア」だが、非常におしゃれにきまっている。
 「アメリカで個展をやったとき、どんどん売れた」
と本人が回想するのも、わかるような気はする。



 道立近代美術館に所蔵された「愛のシリーズ」1、2、3。
 これもすでに売れてしまい、作者の手元には、この1セットしか残っていないという。




 この時代の矢崎さんは、北海道の戦後美術史に名を残す数々のグループ展、すなわち「Visual Time」「サッポロトリエンナーレ」「版と7人」といった展覧会の常連であり、非・団体公募展系の作家として、道内の先進的な芸術の担い手であった。



8月30日(土)~9月20日(土)午前10時~午後5時、日祝休み
ギャラリー山の手(札幌市西区山の手7の6)


□矢崎勝美の世界 http://www2.gol.com/users/katsumi/index2.html

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02年の個展(画像なし)
01年の個展





・ジェイアール北海道バス「発寒橋」から、約750メートル、徒歩9分。
(小樽方面行きの都市間高速バス、および「ていねライナー」などの快速は通過しますが、意外と便利です)

・地下鉄東西線「西28丁目」バスターミナルで、ジェイアール北海道バス「循環西21」「西21」にのりつぎ、「ふもと橋」降車、約140メートル、徒歩2分。「山の手7条7丁目」で降車した場合は、約470メートル、徒歩6分

・地下鉄東西線琴似駅か、JR琴似駅から、ジェイアール北海道バス「琴43 西野中洲橋線」(中洲橋行き)に乗りつぎ「ふもと橋」降車、約140メートル、徒歩2分
・地下鉄東西線琴似駅、JR琴似駅から、ジェイアール北海道バス「琴41 西野福井線」(五天山公園・福井えん堤前行き)か「琴42 西野平和線」(平和の滝入口行き)に乗り継ぎ「西野3条2丁目」降車、約490メートル、徒歩7分

・地下鉄東西線「発寒南」で、JR北海道バス「発41 西野福井線」(五天山公園・福井えん堤前行き)か「発42 西野平和線」(平和の滝入口行き)に乗り継ぎ「西野3条2丁目」降車、約490メートル、徒歩7分
(発寒南駅から歩いても約1.3キロ、徒歩18分です)

・北海道中央バス、ジェイアール北海道バス「西区役所前」から約1200メートル、徒歩16分(都市間高速バス、快速など全便が停車)


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