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2024年7月12日のギャラリー巡り・その3

2024年07月17日 07時56分28秒 | つれづれ日録
(承前)

 西線16条から市電で西8丁目へと戻ります。

 電車の開け放した窓から涼しい風がどんどん入ってきて、とても心地良いひとときでした。
 
 
 さて、午後は中心部のギャラリー巡りです。

 富士フイルムフォトサロン札幌(むらいさち写真展「FantaSea ~ゆるふわなうみのせかいへ~」)
→カフェビストロ+ギャラリー・オマージュ(山下かさね水彩展)
→スカイホール(第34回三角帽子展)
→さいとうギャラリー(札幌医大美術部イリス)
→市民ギャラリー(北海道教育大学岩見沢校美術科有志「七月展」/元島英雅個展)
→ト・オン・カフェ(SHIN NARITA Photo Exhibition “Relight”)

 この中で唯一会期が終了していないのが、むらいさち写真展です(17日まで)。
 神奈川県に拠点を構える水中写真家で、旧来の水中写真と異なり、とにかく明度が高くてハイキ―かつポップなのが特徴。
 キンメダイかなにかの魚を正面から写した写真もキュートでした。

 山下かさねさんの絵の不思議さについては、これまでも再三述べてきました。
 今回も、一見写実的に見えて、山や木々のとらえかたが様式的という、アンバランスな魅力をたたえた絵が並んでいました。
 やはりご本人は会場にはいらっしゃいませんでした。
 15日で終了。

 三角帽子展は、全道展会員の大ベテラン伏木田光夫さんの教室展。
 以前は札幌時計台ギャラリーで毎年開かれていましたが、閉鎖後はスカイホールに移ってきました。
 伏木田さんは「人参のある静物」など。
 豊嶋章子さん(春陽展会員)が「夏の終り」など2点を出していました。
 大きいのは1点で、大森アヤ子さんの「天の川から地球を見れば」(F100)。
 14日で終了。

 元島さんは退職後に本格的に絵筆を執っている男性で、100号クラスの風景画を多数並べていました。
 マネやピサロを思わせる描写ですが、こういう印象派ふうの風景画に取り組む人も近年はほんとうに少なくなってきています。
 人物デッサンも多数あり、とくにパステルによる裸婦は、なかなかの出来だと思いました。

 七月展は、毎年開かれている、教育大伝統の大規模な展覧会です。
 ネガティブなことはあまり描きたくないのですが、一部の学生を除いて、質量ともに例年にない水準だと危機感を抱いてしまいました。
 やはり大学院の廃止が響いているのでしょうか。
 「特美」が設置された北海道学芸大の時代から長きにわたって道内のアートシーンをリードしてきた教育大ですが、大きな岐路にさしかかっているようです。

 いずれも14日で終了。

 最後は成田慎さんの個展です。
 昨年の個展を発展させたようなコラージュは、写真の上に、まるく切り抜いたプリントをいくつも重ねています。
 ほかに、キーの高めな、どうやって撮ったのかわからない風景写真もありました。
 14日で終了。

 
 この日回ったギャラリーは9カ所。
 これで7月に入ってから足を運んだ美術館・ギャラリーなどの会場は計32カ所になりました。

 なお、疲れが出て、13、14の両日は家で休んでいました。
 本郷新賞を受賞した藤原さんの「太陽のふね」発表会などに行けず、残念です。


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