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区切り感に乏しい―退職後に思う(1)

2024年07月17日 18時53分25秒 | つれづれ日録
(文末に発表があるので、全文を読んでいただけたらうれしいです)

 ある人に聞かれました。

 退職後のルーティーンはどんな感じなんですか?

 どうにも答えにくい質問です。

 そう尋ねたくなる気持ちはよくわかります。
 自分も、仕事を辞めたら、それまで仕事や通勤にあてていた時間がそっくりあいて、その分を活用して1週間をまわしていけるんだろうなと夢想していましたから。

 しかしながら、現状は、ルーティーンが確立するような生活になっていないのです。
 まあ、まだ半月だし。

 この春までは、ゴールデンウイークのあたりまで働いて、原稿もおおかた仕上げて、5月から休みに突入するつもりでした。
 いまとなっては、まさに「捕らぬ狸の皮算用」だったと苦笑するほかはありません。
 実際には「日曜ナビ」に4回連載した「国宝 鳥獣戯画と京都 高山寺展」の原稿が大変な難産で、5月後半から6月半ば過ぎまでは、毎週2ないし3日は執筆にとられ、さらに1日は紙面のチェックなどでまったく休日の感じがないという状態が続いていたのです。

 もともと筆者は、週5日働き(これは普通の会社員と同じ)、残りの2日のうち1日か2日をギャラリー・美術館巡りなどに充てていました。
 5月以降は、週のうち3日を仕事に、2ないし3日をおもに地元のギャラリー・美術館巡りに充てるとすると、残りは1ないし2日しかありません。
 その残りの日は、市外に行くか、静養するかで、過ぎてしまいます。

 ともあれ、これまでは仕事の多忙さや体調不良などで泣く泣く断念していた美術展などは、かなりの確率で行けるようになりました。これはとても喜ばしいことです。
 例えば、5~6月には胆振管内白老町や深川市、上川管内東川町などに足を延ばしていますが、これらのマチでの展覧会は、従来であれば行けずじまいに終わっていた可能性が高いです。
(それでも、美唄や帯広など、行こうと思っていたのにかなわなかった展示はいくつもあります。札幌市内でもかなりの展覧会を見ていません)

 そして、5月には横浜・千葉を旅し、7月に入っても大阪に遠征しました。

 筆者はこれまでも、あいた時間を、工夫を重ねてアート鑑賞に割いてきました。
 その基本線は、今のところ全く変化がありません。

 要するに、新しい生活になったという区切り感に、非常に乏しいのです。

 7月も第3週に入り、ようやく、家の中を片づけたりできそうな気もしています。
 ただし、これまでアップできなかった大量のブログ記事も書かないといけないし、悠々自適の日々はまだかなり先のことになりそうです。


 さて。
 ここで、さらに区切り感を失わせるようなことを発表します。

 退職した媒体(北海道新聞)に、今後も時々、展覧会評を書くことになりました。

 よろしくお願いします。




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