日本を代表する写真家、森山大道が1978年に撮ったまま大半が未公開のまま眠っていたフィルムをあらたにプリント、展示する「北海道 序章」。2009-10年、全5会場ですべて異なった写真を紹介する「序章」につづき、2011年の札幌芸術の森美術館での展覧会までさまざまなプロジェクトが行われるという。
筆者は5会場のうち、これで4会場めとなる。
これまで見た3会場と比べると、パルコ会場は、作品数がきわめて少ない。
プリントはでかくて迫力があるのは確かだが、58点というのは、先日見た美唄・アルテピアッツァ会場の179点のおよそ3分の1にしかならない。
アルテピアッツァ会場との違いは、ほかにもある。アルテ…では、かなりの写真が、撮影地を特定できるものだったが、パルコでは10点あるかないか。ほとんど、撮影した場所がわからない。
また、アルテでは少なかった、2万円写真集「北海道」の収載写真が、パルコでは半数近くに上った。ただし、前後のタイミングに撮られたプリントで、厳密には違うものなのかもしれない。
なお、撮影地が明らかなのは
18★ 中央区大通公園3丁目を歩くベアトップ姿の女性など
20★ 地下鉄東西線東札幌駅のプラットフォームに立つ女性の後ろ姿
31★ 札幌のみやげ物店の前を歩く人々
40★ 全日空ホテル(札幌)が見える路地。朝日食堂など
41★ 胆振管内白老町のみやげ物店の前を歩く男女
44 網走国定公園の看板がわずかに見える道路を歩く女子高生とバス
46 小樽国際ホテルや紀伊国屋書店の見える路地。三角市場の上か
52 小樽の海岸にある烏帽子岩近く、コンクリートへいの上を歩く若い男性ふたりを、おそらく列車車窓から撮ったもの
53 石狩太美駅(石狩管内当別町の、札沼線の駅)で、ヤクルトスワローズの帽子をかぶった女の子がたっている
56★ 買い物客でにぎわう小樽・妙見市場横のお店
57★ 青函連絡船の甲板。男2人に女性
の11枚。★は、写真集に収載されているもの。
これ以外に、深川や伊達らしき写真もあるが、断言はできない。
もう1点書いておくと、冒頭の画像は、パルコの入り口に掲げられたものだが、この写真は会場にはない。
チラシに掲載されていた、すすきの交叉点の写真もない。
だいたい、写真集「北海道」でも、これまでの各会場でも、札幌で撮影された写真は意外と少ないという印象があったが、今回も決して多くない(開催地なのに)。
たぶん、1970年代の札幌はすでに、大道さんをひきつけるような路地裏に乏しかったのだと思う。
2009年9月12日(土)-28日(月)10:00-20:00(土曜-20:30、最終日-18:00。入場は30分前まで) ※札幌宮の森美術館のサイトによると10月4日まで延長とのこと
札幌PARCO本館7階スペース7(中央区南1西3 地図B)
一般300円、学生200円、小学生以下無料
●トークライブ 森山大道×大竹伸朗=9月26日(土)18:00。800円(来場者プレゼントあり)。8月25日から、札幌宮の森美術館のサイトで受け付け開始(※すでに締め切ったようです)
●ワークショップ 森山大道グッズを作ろう!=9月20日(日)12:00-17:00、定員100人、参加費500円
筆者は5会場のうち、これで4会場めとなる。
これまで見た3会場と比べると、パルコ会場は、作品数がきわめて少ない。
プリントはでかくて迫力があるのは確かだが、58点というのは、先日見た美唄・アルテピアッツァ会場の179点のおよそ3分の1にしかならない。
アルテピアッツァ会場との違いは、ほかにもある。アルテ…では、かなりの写真が、撮影地を特定できるものだったが、パルコでは10点あるかないか。ほとんど、撮影した場所がわからない。
また、アルテでは少なかった、2万円写真集「北海道」の収載写真が、パルコでは半数近くに上った。ただし、前後のタイミングに撮られたプリントで、厳密には違うものなのかもしれない。
なお、撮影地が明らかなのは
18★ 中央区大通公園3丁目を歩くベアトップ姿の女性など
20★ 地下鉄東西線東札幌駅のプラットフォームに立つ女性の後ろ姿
31★ 札幌のみやげ物店の前を歩く人々
40★ 全日空ホテル(札幌)が見える路地。朝日食堂など
41★ 胆振管内白老町のみやげ物店の前を歩く男女
44 網走国定公園の看板がわずかに見える道路を歩く女子高生とバス
46 小樽国際ホテルや紀伊国屋書店の見える路地。三角市場の上か
52 小樽の海岸にある烏帽子岩近く、コンクリートへいの上を歩く若い男性ふたりを、おそらく列車車窓から撮ったもの
53 石狩太美駅(石狩管内当別町の、札沼線の駅)で、ヤクルトスワローズの帽子をかぶった女の子がたっている
56★ 買い物客でにぎわう小樽・妙見市場横のお店
57★ 青函連絡船の甲板。男2人に女性
の11枚。★は、写真集に収載されているもの。
これ以外に、深川や伊達らしき写真もあるが、断言はできない。
もう1点書いておくと、冒頭の画像は、パルコの入り口に掲げられたものだが、この写真は会場にはない。
チラシに掲載されていた、すすきの交叉点の写真もない。
だいたい、写真集「北海道」でも、これまでの各会場でも、札幌で撮影された写真は意外と少ないという印象があったが、今回も決して多くない(開催地なのに)。
たぶん、1970年代の札幌はすでに、大道さんをひきつけるような路地裏に乏しかったのだと思う。
2009年9月12日(土)-28日(月)10:00-20:00(土曜-20:30、最終日-18:00。入場は30分前まで) ※札幌宮の森美術館のサイトによると10月4日まで延長とのこと
札幌PARCO本館7階スペース7(中央区南1西3 地図B)
一般300円、学生200円、小学生以下無料
●トークライブ 森山大道×大竹伸朗=9月26日(土)18:00。800円(来場者プレゼントあり)。8月25日から、札幌宮の森美術館のサイトで受け付け開始(※すでに締め切ったようです)
●ワークショップ 森山大道グッズを作ろう!=9月20日(日)12:00-17:00、定員100人、参加費500円