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■すずきまいこ 個展「となりのくまたち」(2021年12月23日~22年2月28日、札幌)

2022年02月14日 11時57分45秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 札幌から旭川に移った絵本作家、イラストレーターの個展です。 

 ボールペン画25点。このうち、戦中に動物園のクマが殺処分された史実をもとに絵本にした『ぼく 生きたかったよ』の原画が12点。
 着彩された絵が6点。
 絵皿が7点と、なかなかバラエティに富んでいます。

 どの作品にも題がついていないのですが、冒頭画像中央の「クマから見たトーヤ湖」だけ、題名がついています。

 
 ボールペンという画材を用いていることもあって筆致は細かいのですが、そういう画風の人に時としてある神経質な感覚がほとんどなく、どこか自然と一体化したようなおおらかさが漂うように思います。

 そういえば、会場にあった略歴に
「自然の中で、地元に根づいて絵を描く作家になりたいと帰札」
と書いてありました。
 上京しても郷愁にかられて北海道に帰るという心性は、おそらく多くの道産子に共通するものだと思いました。


2021年12月23日(木)~22年2月28日(月)午前9時~午後5時、土日祝・年末年始休み
北海道文化財団アートスペース(大通西5大五ビル3階 http://haf.jp )

https://maikoartsuzuki.amebaownd.com

参考・かりん舎のサイト 『ぼく 生きたかったよ・・・~くまのおやこ ニコーとリコー~』 http://kwarinsha.cart.fc2.com/ca2/27/

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鈴木麻衣子 絵本原画展 (2015)



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