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■大林雅小品展(11月7日まで)

2007年11月01日 21時29分22秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 大林雅さん(札幌、新道展会員)といえば、一昨年あたりまで時計台ギャラリーで毎秋ひらかれていた3人展「呑展」や、新道展でも、ひだの化け物のようななぞの物体を描いた絵を毎回出品しています。したがって、今回のような、いわば「ふつうの絵」を描いてならべる、というのは、とても意外な感に打たれました。しかし、仔細に見ると、タッチはまぎれもなく大林さんのものです。

 冒頭の画像、左側は案内DMにつかわれていた、今回唯一の人物画です。「刻(夏)」と題されていました。
 中央は「色づく」、右側は「廃船」。
 そういえば、季節柄なのか、紅葉をモティーフにした絵が多いような気がします。

          

 左は「ニセコ風景」。
 外の風景がガラスに反射してしまってすいません。
 右は「創成川暮色」。
 筆者のモロ好みの風景です。
 創成川も、都心ではコンクリートに囲まれた水路みたいですが、だいぶ北の方まで行くと、ポプラがならんでいて、はるばると石狩原野の面影を残しています。


          

 左が「卓上」。
 ナプキンのしわに、ふだん大林さんが描いている絵の、なぞの生物と共通したものがあります。
 右は「花」。
 葉をふちどる緑の輪郭線などに、大林さんらしさが感じられます。

 ほかに「桔梗」「りんご」「木立(ブナ)」「積丹海岸」。
 
 このような個展を開くにいたった経緯は作者に聞いてみないとわかりませんが、大林さんも、万人の好むきれいな絵をたまには描きたくなったのかもしれません。


07年10月26日(金)-11月7日(水)11:00-22:00
画廊喫茶チャオ(北区北24西4 モンレーブ24ビル 3階)

第35回美術文化北海道支部展(07年9月)
第34回美術文化北海道支部展(06年)
14th 呑展(03年、画像なし)
呑展 (02年、画像なし)
第30回美術文化北海道支部展(同)
12th呑展・大林雅個展(01年)


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