1970年生まれ、現在は旭川に窯のある陶芸家。
2003年に、カリスマ主婦栗原はるみさんが選ぶ「栗原はるみ大賞」に選ばれるなど、いま道内でもっともいそがしい若手陶芸家のひとりだと思います。土は、陶芸には向かないとされる地元のものを用いる一方、障碍がある人の芸術発表に力を注ぐなど、多彩な活躍ぶりです。
さて、今回は、ほとんどが粉引、黄粉引とよばれるうつわの展示でした。さまざまな大きさの皿、茶碗、壺、片口、ぐいのみ、カップなどがありました。
黄粉引の茶碗をそっと持ち上げると、高台のあたりは、茶色っぽい色をしています。そして、北海道の土の特徴なのか、鉄や小石のような成分がぼつぼつと入り込んでいます。しかし、雑な感じはなく、特徴ある景色をつくっていると思います。
工藤さんのうつわの特徴は、黄色といってもわらの色のようなあたたかみのある色彩と、一般的な貫入とは異なる表面の模様でしょう。
一般的な貫入ならば、それぞれのひび割れは他のひびとつながって広い部分を覆っているのですが、工藤さんの場合は、それぞれのひびは独立していて、しわのように、そこの部分だけで終わっているのです。土の表面がちょっと縮こまった跡みたいな、独特の風合いです。
2月20日(火)-26日(月)10:00-20:00(最終日-17:00)
三越札幌店9階ギャラリー(中央区南1西3)
□工藤さんのサイト
■2004年の個展
2003年に、カリスマ主婦栗原はるみさんが選ぶ「栗原はるみ大賞」に選ばれるなど、いま道内でもっともいそがしい若手陶芸家のひとりだと思います。土は、陶芸には向かないとされる地元のものを用いる一方、障碍がある人の芸術発表に力を注ぐなど、多彩な活躍ぶりです。
さて、今回は、ほとんどが粉引、黄粉引とよばれるうつわの展示でした。さまざまな大きさの皿、茶碗、壺、片口、ぐいのみ、カップなどがありました。
黄粉引の茶碗をそっと持ち上げると、高台のあたりは、茶色っぽい色をしています。そして、北海道の土の特徴なのか、鉄や小石のような成分がぼつぼつと入り込んでいます。しかし、雑な感じはなく、特徴ある景色をつくっていると思います。
工藤さんのうつわの特徴は、黄色といってもわらの色のようなあたたかみのある色彩と、一般的な貫入とは異なる表面の模様でしょう。
一般的な貫入ならば、それぞれのひび割れは他のひびとつながって広い部分を覆っているのですが、工藤さんの場合は、それぞれのひびは独立していて、しわのように、そこの部分だけで終わっているのです。土の表面がちょっと縮こまった跡みたいな、独特の風合いです。
2月20日(火)-26日(月)10:00-20:00(最終日-17:00)
三越札幌店9階ギャラリー(中央区南1西3)
□工藤さんのサイト
■2004年の個展
個人的には、マイセンとかコペン(変な比較ですけど)だとかよりも実用的かつ魅力的で好みです。
旭川つながり、ですもんね。
工藤さんの器はこれからもっと高くなるかもしれないので(というのもヘンな言い方だけど)、大事につかってあげてくださいね。