お二人はたしか北海学園大写真部(1部のほう)所属で、鈴木さんが4年、伊藤さんが3年生。
どちらが撮った、などのキャプションは一切なしで、79枚のモノクロ写真がならんでいる。
入り口から見て右側の手前の壁から、おおむね時系列に沿って展示されている。いちばん古いのは、地下鉄の駅などでお互いを撮った一連の作品で、昨年5月のものもあるという。そのころの写真では、伊藤さんはアフロの長髪だ。
右手にあるのが、これまでも一部をmicro.などで発表してきた室蘭の古びた街路などの風景。
そして、古風な窓に挟まれた正面の壁には、二人の、それぞれの顔を写した写真と、野の花を写した写真とが、貼られている。伊藤さんは髪を切り、別人みたいだ。この、卓上とか花畑のではない、暗い花の写真のテイストは、アラーキーを容易に連想させる。
事実、79枚のうち2枚は、アラーキーの写真集が、フレームの中におさまっている。
しかし、全体のうち半数以上を占めるのが、伊藤さんの自室で撮ったそれぞれの写真である。
部屋にベッドが置いてあるためだろうか、二人とも着衣(伊藤さんは、キース・ヘリングのデザインしたトレーナーなんかを着ている)とはいえ、妙に、生活感というか、湿り気や人いきれのようなものが漂っている。
そういった写真の中に、市電が走る南1条通の情景や、ギャラリーユリイカの階段でシャッターを切ったショットなどがまじる。
いまでこそ、アラーキーを“引用”する伊藤さんだが、3年前はもっと粗い粒子の風景などを撮っていて、どちらかという森山大道の作風に近いものがあったそうだ。
たくさんの写真をならべることで、二人がいっしょにつくりだす空気感みたいなものが、表現されているように感じられた。うまくいえなくて、すいません。
2月20日(火)-25日(日)9:00-19:00
札幌市資料館(中央区大通西13 地図C)
□blog「写真都市」
どちらが撮った、などのキャプションは一切なしで、79枚のモノクロ写真がならんでいる。
入り口から見て右側の手前の壁から、おおむね時系列に沿って展示されている。いちばん古いのは、地下鉄の駅などでお互いを撮った一連の作品で、昨年5月のものもあるという。そのころの写真では、伊藤さんはアフロの長髪だ。
右手にあるのが、これまでも一部をmicro.などで発表してきた室蘭の古びた街路などの風景。
そして、古風な窓に挟まれた正面の壁には、二人の、それぞれの顔を写した写真と、野の花を写した写真とが、貼られている。伊藤さんは髪を切り、別人みたいだ。この、卓上とか花畑のではない、暗い花の写真のテイストは、アラーキーを容易に連想させる。
事実、79枚のうち2枚は、アラーキーの写真集が、フレームの中におさまっている。
しかし、全体のうち半数以上を占めるのが、伊藤さんの自室で撮ったそれぞれの写真である。
部屋にベッドが置いてあるためだろうか、二人とも着衣(伊藤さんは、キース・ヘリングのデザインしたトレーナーなんかを着ている)とはいえ、妙に、生活感というか、湿り気や人いきれのようなものが漂っている。
そういった写真の中に、市電が走る南1条通の情景や、ギャラリーユリイカの階段でシャッターを切ったショットなどがまじる。
いまでこそ、アラーキーを“引用”する伊藤さんだが、3年前はもっと粗い粒子の風景などを撮っていて、どちらかという森山大道の作風に近いものがあったそうだ。
たくさんの写真をならべることで、二人がいっしょにつくりだす空気感みたいなものが、表現されているように感じられた。うまくいえなくて、すいません。
2月20日(火)-25日(日)9:00-19:00
札幌市資料館(中央区大通西13 地図C)
□blog「写真都市」
素直に嬉しいといか、
気恥ずかしいというか・・・。
ここ最近、色々な人とお話していく中で、
少しずつ自分なりに総括しているところですが、
やはりこのような形式の「二人展」は今までもなかったし、
これからも無いのだろうなと考えてしまいます。
こうして並べてみると、
やはり、自分たちでも言葉にできない、
まるで自分たちのものではないような、
不思議な感じがしています。
そういった具体と抽象の交錯、
その辺が写真の面白さだと思います。
機会があったら、少しずつ文章は手直ししていきたいです。
>具体と抽象の交錯、
その辺が写真の面白さだと思います。
なるほどなあ。
おもしろいですね。