グラフィックデザイナー福田繁雄(1932~2009年)の回顧展。
いや~、面白かったです。
何がすごいって、難解な作品が皆無なこと。
もちろん、難解ゆえに否定はしないが、しかし、自分の考えを広く伝えようと思ったら難解よりは平易のほうがいいに決まっているわけで、どの作品も、べつに教養の下地などが必要なく、見た瞬間に誰もがクスリと笑えるようになっている。平易な作品を作るのは、けっして易しくはないのだ。
あと、遊び心が満載であること。
コーヒーカップにとってをたくさん付けたり、まさにやりたい放題。
エッシャーの絵を立体化した作品など、普通は考えても実行に移さないだろう。それを、シャカリキになって実現してしまうところに、脱帽。
といって、遊んでるばっかりじゃなくて、政治的なメッセージも妥協せずにきっちりと伝えるのが、福田さんのすごいところ。
あの、大砲の弾が逆を向いているポスターをはじめ、ヒロシマなどのポスターは大量に作っている。
ことさらに福田さんが政治的だったというわけじゃなくて、やはり幼い頃に戦争を体験した世代にとって、平和と核兵器廃絶は、ごく自然な思いだったのだろう。
見逃した人は、せめて図録だけでもじっくり見ると良いと思います。
2012年7月14日(土)~9月2日(日)
札幌芸術の森美術館
いや~、面白かったです。
何がすごいって、難解な作品が皆無なこと。
もちろん、難解ゆえに否定はしないが、しかし、自分の考えを広く伝えようと思ったら難解よりは平易のほうがいいに決まっているわけで、どの作品も、べつに教養の下地などが必要なく、見た瞬間に誰もがクスリと笑えるようになっている。平易な作品を作るのは、けっして易しくはないのだ。
あと、遊び心が満載であること。
コーヒーカップにとってをたくさん付けたり、まさにやりたい放題。
エッシャーの絵を立体化した作品など、普通は考えても実行に移さないだろう。それを、シャカリキになって実現してしまうところに、脱帽。
といって、遊んでるばっかりじゃなくて、政治的なメッセージも妥協せずにきっちりと伝えるのが、福田さんのすごいところ。
あの、大砲の弾が逆を向いているポスターをはじめ、ヒロシマなどのポスターは大量に作っている。
ことさらに福田さんが政治的だったというわけじゃなくて、やはり幼い頃に戦争を体験した世代にとって、平和と核兵器廃絶は、ごく自然な思いだったのだろう。
見逃した人は、せめて図録だけでもじっくり見ると良いと思います。
2012年7月14日(土)~9月2日(日)
札幌芸術の森美術館