(承前)
「tuus」は、陶芸家の蔦井乃理子さんと染色家の蔦井美枝子さん姉妹が、工房の車庫を改造して今年4月から本格稼働させたスペースです。
作家が新作を発表する、いわゆる「ギャラリー」というよりも、乃理子さんたちがこれまで集めてきたコレクションを披露するという意味合いのほうが強いようです。
第1弾として、北海道を代表する現代美術家(北広島市在住で、ヴェネツィアビエンナーレ日本代表になった)岡部昌生さんのフロッタージュ展を開いていたとのことです(見たかった…)。
最寄りの停留所は
「彫刻美術館入口」
です。
ここまで来るには、地下鉄東西線「西28丁目駅」で、ジェイ・アール北海道バス「循環西20 神宮前先回り」に乗り継ぐのが、一般的な方法です。
西28丁目駅では、大通方面から来た場合、前方の改札口を通り、バスターミナルでは2番乗り場から乗ってください(このあたりのことは「本郷新記念札幌彫刻美術館への行き方(アクセス)」にくわしく書いてあるので、参考にしてください)。
さて、バス停から、本郷新記念札幌彫刻美術館へ行くときは、ファミリーレストラン「cocos」や結婚式場のある後ろの交叉点のほうに歩きますが、「tuus」へ行くには反対側に歩きます。
つまり、北1条宮の森通りを、バスが進んできた方向に向かって、まっすぐ歩くのです。
「銀珈琲店」の前を通り、数十メートル行くと、左に上っていく道があります。
40メートルほど上ると、左に渋い入り口が見えてきます。
バス停から約170メートル。
歩いて3分ほどです。
あたりは高級住宅街です(彫刻美術館への周囲ほどのお屋敷街ではないですが)。
コインパーキングも見当たらないので、バスかタクシーの利用をおすすめします。
ちなみに、蔦井さん姉妹は、高齢者が交通事故を起こす報道をきっかけに自動車を手放し、このスペースを作ったので、マチに出るときには円山公園駅まで25分ほどかけてテクテク歩いているそうです。
散歩していて楽しいコースなので、それもひとつの手かもしれません。
筆者がうかがったときは、「蔦井美枝子の着尺 -纏う-」が開催中でした。
スペースは手前と奥に分かれており、手前には「時雨雨」「風音」「雪景色」といった風情ある題のついた作品が展示されています。
かすかな季節のうつろいに敏感に反応する日本の美意識が、丹念かつ丁寧な仕事とシンプルなデザインにこめられているようです。
奥の部屋には、「朱夏」「春霞」「霖雨」などの作品のほか、げたの鼻緒、卓布、コースターなど。
さらに、乃理子さんの陶器、イタリア人版画家の作品などもあり、美しいたたずまいの空間をつくっています。
第3弾として、戦後道内の前衛画壇をリードした一人である渡辺伊八郎のコレクション展を予定しているとのことでした。
2023年6月22日(木)~26日(月)正午~午後6時
tuus (札幌市中央区宮の森3の11)
インスタグラム□@tuus___
過去の関連記事へのリンク
「お茶とぎゃらりー 今日の月」が札幌にオープン。こけら落としは蔦井乃理子展 (2015。このお店は閉店)
■蔦井乃理子 器展 (2014)
【告知】“ARTISTA” 蔦井乃理子×加藤宏子×SIRI SIRI 岡本菜穂 (2012)
■自然の恵みをいただく食卓(2008年)
■蔦井乃理子うつわ展 (2008年)
■蔦井乃理子 Q...Question (2008年)
■蔦井乃理子 土の鍋展(07年11月)
■Noriko Tsutai clay work Q....Question (2004年)
■蔦井乃理子陶展(2003年)
纏う ―蔦井美枝子の着尺 (2017)
「tuus」は、陶芸家の蔦井乃理子さんと染色家の蔦井美枝子さん姉妹が、工房の車庫を改造して今年4月から本格稼働させたスペースです。
作家が新作を発表する、いわゆる「ギャラリー」というよりも、乃理子さんたちがこれまで集めてきたコレクションを披露するという意味合いのほうが強いようです。
第1弾として、北海道を代表する現代美術家(北広島市在住で、ヴェネツィアビエンナーレ日本代表になった)岡部昌生さんのフロッタージュ展を開いていたとのことです(見たかった…)。
最寄りの停留所は
「彫刻美術館入口」
です。
ここまで来るには、地下鉄東西線「西28丁目駅」で、ジェイ・アール北海道バス「循環西20 神宮前先回り」に乗り継ぐのが、一般的な方法です。
西28丁目駅では、大通方面から来た場合、前方の改札口を通り、バスターミナルでは2番乗り場から乗ってください(このあたりのことは「本郷新記念札幌彫刻美術館への行き方(アクセス)」にくわしく書いてあるので、参考にしてください)。
さて、バス停から、本郷新記念札幌彫刻美術館へ行くときは、ファミリーレストラン「cocos」や結婚式場のある後ろの交叉点のほうに歩きますが、「tuus」へ行くには反対側に歩きます。
つまり、北1条宮の森通りを、バスが進んできた方向に向かって、まっすぐ歩くのです。
「銀珈琲店」の前を通り、数十メートル行くと、左に上っていく道があります。
40メートルほど上ると、左に渋い入り口が見えてきます。
バス停から約170メートル。
歩いて3分ほどです。
あたりは高級住宅街です(彫刻美術館への周囲ほどのお屋敷街ではないですが)。
コインパーキングも見当たらないので、バスかタクシーの利用をおすすめします。
ちなみに、蔦井さん姉妹は、高齢者が交通事故を起こす報道をきっかけに自動車を手放し、このスペースを作ったので、マチに出るときには円山公園駅まで25分ほどかけてテクテク歩いているそうです。
散歩していて楽しいコースなので、それもひとつの手かもしれません。
筆者がうかがったときは、「蔦井美枝子の着尺 -纏う-」が開催中でした。
スペースは手前と奥に分かれており、手前には「時雨雨」「風音」「雪景色」といった風情ある題のついた作品が展示されています。
かすかな季節のうつろいに敏感に反応する日本の美意識が、丹念かつ丁寧な仕事とシンプルなデザインにこめられているようです。
奥の部屋には、「朱夏」「春霞」「霖雨」などの作品のほか、げたの鼻緒、卓布、コースターなど。
さらに、乃理子さんの陶器、イタリア人版画家の作品などもあり、美しいたたずまいの空間をつくっています。
第3弾として、戦後道内の前衛画壇をリードした一人である渡辺伊八郎のコレクション展を予定しているとのことでした。
2023年6月22日(木)~26日(月)正午~午後6時
tuus (札幌市中央区宮の森3の11)
インスタグラム□@tuus___
過去の関連記事へのリンク
「お茶とぎゃらりー 今日の月」が札幌にオープン。こけら落としは蔦井乃理子展 (2015。このお店は閉店)
■蔦井乃理子 器展 (2014)
【告知】“ARTISTA” 蔦井乃理子×加藤宏子×SIRI SIRI 岡本菜穂 (2012)
■自然の恵みをいただく食卓(2008年)
■蔦井乃理子うつわ展 (2008年)
■蔦井乃理子 Q...Question (2008年)
■蔦井乃理子 土の鍋展(07年11月)
■Noriko Tsutai clay work Q....Question (2004年)
■蔦井乃理子陶展(2003年)
纏う ―蔦井美枝子の着尺 (2017)
(この項続く)