ことしは、こまった。
「すばらしい展覧会が多かった」
といえばいえるのだけれど
「ダントツのものがあまりなく、『普通によかった』が目白押し」
というのが正直な実感なのだ。
「空海マンダラ」
と
「絵画の場合2007」
は、即決まり、だと思うが、あとの3つがなかなかうまくおさまりがつかない。
すなおにえらんでいくと
「澁澤龍彦」
「モディリアーニとジャンヌの物語」
「星野道夫写真展」
「ダリ展」
といったあたりが脳裡に浮かんでくる。
…でもなあ。
それではあまりに意外性というか、芸がない。
星野道夫写真展はたしかに感動的だった。
けれど、写真展というジャンルだけでも、石崎幹男さん、村井亮さん、足立成亮さんのmicro.クローズ時の写真展、竹本英樹さんやウリュウユウキさんの富士フイルムフォトサロン、「十一月」でのワタナベチナツさん、道新プラザの風間健介さん…などが、たちどころに思い出されてきて、あっという間に「5つ」という枠をはみ出してしまうのだ。
それなら、一般的なベスト5を選んでもつまらない。
嫌みではあるけれど
意外性のベスト5(別名、ふふふ、俺は見たぞベスト5)
というのを選んでみたらどうだろう。
・輪島進一展
道内を代表する画家の力業が爆裂。
・刻々 is a Photo Exhibition
植物の写真と暗闇が織りなす幻想的空間。
・洞爺村国際彫刻ビエンナーレ
手のひら大の世界に広がるゆたかな宇宙。
・葉山有樹作陶展
超細密文様がつくりだす中央アジアの「陶の道」。
・第19回そらいろ展
「絵画」の枠を超える爆発的パワー。
なんだか、たくさん見てるぞオレは、みたいな感じで、われながらすごくいやな企画だな(笑)。
そうは言っても、浅野修展とか、いろいろ見逃しているので、あまり大きなことはいえないし。
もちろん、岡部昌生さんのヴェネツィア・ビエンナーレ出場も忘れられない。
行けなかったのが、すごく悔しい。
書では、山田太虚さん、長沼透石さんの両個展が収穫。
山田さんの書展は、毎日新聞(東京版)の年間回顧にも挙げられていた。
このほか、藤谷康晴さんが年12回の個展&ライブパフォーマンスを敢行したのは、やはり偉業だろう。
ギャラリー関係では、別エントリにも書いたが、SOSO CAFEが休業。
Prahaが、2004年以来の放浪に終止符を打ち、山鼻に新たな拠点を確保。cacoi(旧micro.)もススキノのはずれから移転してきて、山鼻地区がにわかにおもしろくなってきた。
筆者はまだ行けてないのだが、石狩湾新港地区に、ルイ・イカールなどのコレクションを集めた「石狩美術館」がオープンした。
「水脈の肖像」など現代美術のグループ展に欠かせない顔だった佐々木徹さん、「ギャラリーたぴお」の竹田博さん、若い芸術家を励ましつづけた門馬よ宇子さん。
訃報も相次ぎ、さびしさを感じた年でもあった。
というわけで、みなさんのコメント大歓迎です!
■2006年の展覧会ベスト5
■2002年 ベスト5
「すばらしい展覧会が多かった」
といえばいえるのだけれど
「ダントツのものがあまりなく、『普通によかった』が目白押し」
というのが正直な実感なのだ。
「空海マンダラ」
と
「絵画の場合2007」
は、即決まり、だと思うが、あとの3つがなかなかうまくおさまりがつかない。
すなおにえらんでいくと
「澁澤龍彦」
「モディリアーニとジャンヌの物語」
「星野道夫写真展」
「ダリ展」
といったあたりが脳裡に浮かんでくる。
…でもなあ。
それではあまりに意外性というか、芸がない。
星野道夫写真展はたしかに感動的だった。
けれど、写真展というジャンルだけでも、石崎幹男さん、村井亮さん、足立成亮さんのmicro.クローズ時の写真展、竹本英樹さんやウリュウユウキさんの富士フイルムフォトサロン、「十一月」でのワタナベチナツさん、道新プラザの風間健介さん…などが、たちどころに思い出されてきて、あっという間に「5つ」という枠をはみ出してしまうのだ。
それなら、一般的なベスト5を選んでもつまらない。
嫌みではあるけれど
意外性のベスト5(別名、ふふふ、俺は見たぞベスト5)
というのを選んでみたらどうだろう。
・輪島進一展
道内を代表する画家の力業が爆裂。
・刻々 is a Photo Exhibition
植物の写真と暗闇が織りなす幻想的空間。
・洞爺村国際彫刻ビエンナーレ
手のひら大の世界に広がるゆたかな宇宙。
・葉山有樹作陶展
超細密文様がつくりだす中央アジアの「陶の道」。
・第19回そらいろ展
「絵画」の枠を超える爆発的パワー。
なんだか、たくさん見てるぞオレは、みたいな感じで、われながらすごくいやな企画だな(笑)。
そうは言っても、浅野修展とか、いろいろ見逃しているので、あまり大きなことはいえないし。
もちろん、岡部昌生さんのヴェネツィア・ビエンナーレ出場も忘れられない。
行けなかったのが、すごく悔しい。
書では、山田太虚さん、長沼透石さんの両個展が収穫。
山田さんの書展は、毎日新聞(東京版)の年間回顧にも挙げられていた。
このほか、藤谷康晴さんが年12回の個展&ライブパフォーマンスを敢行したのは、やはり偉業だろう。
ギャラリー関係では、別エントリにも書いたが、SOSO CAFEが休業。
Prahaが、2004年以来の放浪に終止符を打ち、山鼻に新たな拠点を確保。cacoi(旧micro.)もススキノのはずれから移転してきて、山鼻地区がにわかにおもしろくなってきた。
筆者はまだ行けてないのだが、石狩湾新港地区に、ルイ・イカールなどのコレクションを集めた「石狩美術館」がオープンした。
「水脈の肖像」など現代美術のグループ展に欠かせない顔だった佐々木徹さん、「ギャラリーたぴお」の竹田博さん、若い芸術家を励ましつづけた門馬よ宇子さん。
訃報も相次ぎ、さびしさを感じた年でもあった。
というわけで、みなさんのコメント大歓迎です!
■2006年の展覧会ベスト5
■2002年 ベスト5
「野田弘志展」メランコリア(油彩)林檎(鉛筆淡彩)
以下ベストファイブ
「おおたにの100点」(市民ギャラリー)硬派の岡部昌生さんが圧倒する展観をしていた
「サッポロ未来展」(時計台)青木美歌さんのインスタレーションがよかった
「佐藤武展25年の軌跡」(同)
「北の日本画展&企画展」(同)吉川聡子さん北口さつきさん
「伏木田三夫展」(同)道新ビルからのテレビ等の連作が良かった
その他STVエントランスの企画も良かったと思います。
私事、身辺の変化も大きな一年でした。
・相国寺「若冲展」。もう少しすいていたら、生涯のベストワンかも。動植綵絵30点全揃いは二度とない?
・ドラマシアターども「木村環作品展“夢みる人”」。私の好きな木村さんの作品展から、無理やり一つだけ選択。理由ははるばる見に行ったせいでしょうか。
・市民ギャラリー「大谷学園開校百周年記念展」。これは宣伝不足が本当に惜しまれる展覧会。
・目黒区美術館「線の迷宮<ラビリンス>Ⅱ 鉛筆と黒鉛の旋律」。鉛筆画スーパーリアル合戦。
・国立西洋美術館「ムンク展」。初期のムンクはやっぱり好きだなあ。
以上です。
この1年もありがとうございました。
おふたりの励ましで、なんとかことしもやってこられた部分があります。
大谷の展覧会は、ほんとうにもうちょい宣伝してほしかったですね。
道外もOKなら、仙がいの展覧会は、ほんとに良かったです。