バルビゾン派を髣髴とさせる渋い風景画を描く札幌の名木野さんの個展。いかにも北海道らしいおだやかな風景がある一方で、自然のきびしさを描いた作品も目立ちました。
前者は、たとえば「羊ケ丘」。ポプラの見える草原に羊たちが点々と見える、いかにも牧歌的な風景です。
冒頭の画像の右側の絵は「七月の美瑛」と題されていますが、パリ郊外のセーヌ川だと言われればそうかなと思うほど、コローやドービニーといった画家の世界をのようで、緑の諧調が豊かです。
一方で、上の画像の右側「積丹への道」は、岩場に砕け散る波の描写がリアルで、ほんとうに海を望む高台に立っているような臨場感があります。
「神威岬」も、高い波の群青色が、冷たく、いかにも海らしいのです。
画像の中央「十勝岳」も、山容が力強い。
あるいは、案内状の「時計台」。道行く人々がコートのえりをあわせて足早に交叉点をわたっていくさまは、直接雪降りなどを描いていないにもかかわらず、厳冬期らしい情景だと思います。
「(細々と描くんじゃなくて)一筆、二筆でさっと描ければいいな、と最近思っています」
名木野さんは昨年秋に仕事を定年退職し、悠々自適の日々。自宅のほか、コープさっぽろ中央文化教室(中央区北1東1、明治安田生命ビル)と、札幌カルチャーセンター平岡(イオン札幌平岡ショッピングセンター)でも教室をひらいています。
「絵の初心者の自由な発想から教わることって多いですね。これいただき、とか思っちゃう」
と名木野さんは笑っておられました。
7月4日(火)-9日(日)10:00-19:00
スカイホール(中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階 地図B)
■2003年7月の個展(北海道美術ネットのファイルから)
前者は、たとえば「羊ケ丘」。ポプラの見える草原に羊たちが点々と見える、いかにも牧歌的な風景です。
冒頭の画像の右側の絵は「七月の美瑛」と題されていますが、パリ郊外のセーヌ川だと言われればそうかなと思うほど、コローやドービニーといった画家の世界をのようで、緑の諧調が豊かです。
一方で、上の画像の右側「積丹への道」は、岩場に砕け散る波の描写がリアルで、ほんとうに海を望む高台に立っているような臨場感があります。
「神威岬」も、高い波の群青色が、冷たく、いかにも海らしいのです。
画像の中央「十勝岳」も、山容が力強い。
あるいは、案内状の「時計台」。道行く人々がコートのえりをあわせて足早に交叉点をわたっていくさまは、直接雪降りなどを描いていないにもかかわらず、厳冬期らしい情景だと思います。
「(細々と描くんじゃなくて)一筆、二筆でさっと描ければいいな、と最近思っています」
名木野さんは昨年秋に仕事を定年退職し、悠々自適の日々。自宅のほか、コープさっぽろ中央文化教室(中央区北1東1、明治安田生命ビル)と、札幌カルチャーセンター平岡(イオン札幌平岡ショッピングセンター)でも教室をひらいています。
「絵の初心者の自由な発想から教わることって多いですね。これいただき、とか思っちゃう」
と名木野さんは笑っておられました。
7月4日(火)-9日(日)10:00-19:00
スカイホール(中央区南1西3、大丸藤井セントラル7階 地図B)
■2003年7月の個展(北海道美術ネットのファイルから)