■織姫たちのスイーツ・アート 楽しい現代美術入門 （～8月7日、札幌）

（承前）

　道教大のサテライトで七月展の映像作品を見た後、紀伊國屋書店札幌本店におりて、大量に本を買う。
　初めて知ったのだが、1万円以上買うと、道内は配送料がただになるというので、一も二もなく利用することにした。

　続いて、ビックカメラの入っているビルの最上階（筆者はまだ「そごう」と言いたくなってしまうのだが）に「織姫たちのスイーツ・アート　楽しい現代美術入門」を見に行く。
　なお、この札幌ESTAビルには4基のエレベーターがならんでいるが、どういうわけかいつも混雑している。1階や2階から乗ろうとしても、満員で乗れないことがあるので、面倒でもいったん地下まで降りてから乗ることをおすすめしたい。

　さて、お昼過ぎに会場についたが、芳名録には、昨晩の日付と

キーボー

という文字がある。自分がきょう初めての来場者らしい。

　受付で300円払うと、係の女性がたどたどしい口調で
「えーーーーと、JRタワー展望室の、えーーーー」
という口調でスイーツの引換券の説明をされる。
「七夕スイーツがいただけます」

　なんであんたに謙譲語でいわれなきゃならないんだよと内心すこしフンガイしつつ（正しい日本語は「召し上がれます」）、中に入る。

　さて。
　この展覧会を語るにあたっては、コンセプトを徹底的に批判するとともに、出品作はそれなりに評価するという両にらみで行かなくてはならない。
　筆者は、2000年暮れに「北海道美術ネット」を始めて以来

「けなすくらいなら無視」

というのを基本方針としてきたため、これまであまり否定的なことは書いてきていないつもりであるが、今回の展覧会は、はっきり言ってひどいというか、ちょっと怒りたくなる展覧会というのはめったにないので、項を改めて批判を続けたい。　


2011年7月15日（金）～8月7日（日）10～8時（入場～7時半）、期間中無休
プラニスホール（札幌市中央区北5西2 札幌エスタ11階）
一般300円