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【告知】画家たちの座標ーアトリエは語る (2021年7月7日~9月12日、十勝管内鹿追町)

2021年07月06日 09時09分09秒 | 展覧会等の予告
 朝ドラや東京ステーションギャラリーでの個展で注目が集まる神田日勝(1937~70)の中期の作品群「画室」シリーズに注目した企画展です。
 66年の「画室A」から67年の「画室E」、さらにその流れをくむ「室内風景」(68年。有名な代表作とは別)のほか、アトリエや制作現場を描いた道内ゆかりの画家たちの作品をあわせて展示します。画家にとって、アトリエを描くとはどういうことかを探るとともに、比較を通じて、日勝の独自性を浮かび上がらせます。

 フライヤーの裏面には、松樹路人「懐郷」(1997)「描き続ける」(2012)、紺野修司「私の風景ー86」(以上道立近代美術館蔵)、加藤清江「室内静物」(1956)、工藤三郎「巴里の下宿」(1920~23年頃)、宮崎信吉「部屋の一隅」(62)=以上市立小樽美術館蔵=の6点が印刷されています。

 開拓農家だった神田日勝の家には、きちんとしたアトリエがなく、生活空間の一部をさいてベニヤ板を立てかけていたと思われ、立派なイーゼルがある広い画室は、あこがれだったのかもしれません。


2021年7月7日(水)~9月12日(日)午前10時~午後5時(入場4時半)、祝日を除く月曜・8月10日休み
神田日勝記念美術館 (鹿追町東町3 kandanissho.com )

一般530円(700円)、高校生320円(300円)、小中学生210円(200円)。10人以上の団体は60円引き。障がい者手帳持参の人と介助者1人は無料。町民・友の会会員は無料
かっこ内は福原記念美術館との共通券

担当学芸員によるギャラリーツアー 7月10日(土)、8月7日(土)、9月4日(土)いずれも午後2時~2時半。要観覧券

ミュージアムコンサート 8月27日(金)午後6時半~7時半、無料、定員70人



・帯広駅バスターミナルから北海道拓殖バスの「鹿追・新得・然別湖線」に乗り、乗車55分、神田日勝記念美術館前降車
(新得駅前からも路線バスがありますが、土日は本数が極端に少ないので注意)


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