網走、北見地方の、空の玄関口である女満別空港の正面に設置された、北海道を代表する彫刻家、國松明日香さんの作品。
國松さんといえば、コールテン鋼を用いた、力としなやかさを兼ね備えた彫刻を想起するが、この作品は1985年と比較的早い時期のためか、ステンレスを素材にした量感あふれる作となっている。
ステンレスなので、漫然と写真を撮ると、自分の姿が反射して映ってしまう。
□http://www.asukakunimatsu.com/
空港ビルのすぐ前ではなく、道路を挟んで、駐車場側にある。
「女満別空港」という文字は、当時の横路孝弘知事の手になるもののようだ。
なお、女満別町は「平成の大合併」で東藻琴村と合併し、現在は大空町となっている。
側面の銘板には、つぎのような文章が記されている。
四季の詩
冬の厳しさが強ければ強いほど、春の訪れは、
喜びに満ちたものになる。
網走周辺の自然は、冬には冬の詩情があり、
春には春の詩情がある。
それらが人間に与える恵みを尊重する思いを込めて、このモニュメントを制作した。
1985年国松 明日香
製作:株式会社アドステンレス工房
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