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飛弾野弘尚「心」 東川町の野外彫刻(6)

2019年09月04日 08時58分10秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 野外彫刻については、美深・名寄シリーズがいちおう終わったので、途中になっていた上川管内東川町篇を再開します。
 「開拓百年記念公園」にある彫刻5基のうち、まだ3基が残っているからです。


 飛弾野弘尚さんは、旭川の東光中で美術を教えていた先生のようで、2001、02年には、旭川で最大規模の絵画・版画コンクールである旭川市児童生徒絵画展の審査委員長を務めていたとのことです。

 ただ、彫刻の実作にどれだけ取り組んでいた人なのかどうかは、筆者には分かりません。

 これも裸婦像です。
 天を仰いで、両手を胸の前に組み、ひざまずいています。

 敬虔な祈りの像ですが、女性は下半身がとくに大柄でどっしりとした体つきで、造形全体をみると安定感が目につきます。
 そして、胴体の細かいところは適宜省略して、造形を整えつつも、くるぶしや手の指、顔の表情などは、ある程度細かく仕上げて、メリハリをつけています。このあたり、見る人に、安心感を与える、心憎い配慮だと思いました。




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