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■夕張清水沢アートプロジェクト(4) 作品の写真

2011年12月14日 22時43分17秒 | 展覧会の紹介-現代美術
(承前)

 たくさんある写真は大半が失敗しているが、そのうちまだ手ぶれの度合いが少ないものをアップしておく。
 それにしても、われながらひどい。作者の方、ブログ読者のみなさんには、申し訳ないです。

 冒頭の手前右に見えているのは、nou me non 4年の工藤寛子「窓際にもういない人」。

 炭鉱に携わる人の不在という状態を簡潔に表現している。

 この上空には、2年堺麻那による「白昼虫」というインスタレーションが吊り下げられて、美しかったのだが、ロクな写真がない。すみません。
 あと、この奥にあった上遠野敏さんの巨大な作品「風神•雷神•千手観音タービンローター」も、針金を用いていたので、写真にはおそろしく撮りづらいものだった。

 巨大なタービンが、見えるようで見えづらく、景色の中に消えていく。
 そのこと自体が、石炭産業や炭鉱の暗喩になっているんだろう。




 nou me non 3年生チームカクレボン「金剛顔」。
 これは、光を手でさえぎったときに初めて見えるというもの。

 「金剛」は、黒ダイヤ(石炭の異称)に由来するのであろう。




 冒頭画像にも見えていた、美術部 nou me non4年生の伊藤里菜子による「かえるのをまちわびて」。

 言わずもがなだろうが、炭住をモティーフとした作品。
 すでに壊れてしまった本物の炭住から切り出したトタンを屋根に使っているという。

 トタン屋根は、以前の北海道の住宅ではデフォルトであったが、昔に比べ、高層住宅や無落雪住宅が増えた結果、目にする機会が減ったように思う。

 しょうゆがなくなると気軽に借りられる長屋生活は、連帯と善意に満ちたあたたかな世界ではあり、それを支えているのは「いざ事故が起きれば死ぬかも」という意識であろうが、同時にプライバシーなんてものがほとんどない世界であることも確かであった。




 ゲストアーティスト端聡さんの作品。

 端さんの作品はどちらかというと「重ため」なので、こういう会場には映える。




 59RA9「思い出す影」。
 施設内にあったものの再利用。




 59RA9「re」。
 これは地下にあったインスタレーション。


 以上で、とりあえず夕張清水沢アートプロジェクトについてのエントリはいったん終了。


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