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富士フイルムフォトサロン札幌、2010年3月閉館予定

2009年07月04日 21時11分51秒 | 情報・おしらせ
 ウリュウユウキさんのブログ「豊平橋停留所」を読むまで、うかつなことに、気がつかなかったのですが、札幌で最も写真ファンに親しまれているギャラリーである「富士フイルムフォトサロン札幌」が来年春に閉鎖の予定だそうです。

 サイト
http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/sapporo/
のいちばん下に

 【応募・審査】 2010年3月閉館予定のため、受付を終了いたしました。

と書いてありました。
 この件では、エゾ三毛猫さんからもコメントをいただいています。

 うーん。

 ウリュウさんが書いているとおり、このギャラリーはたんなる貸しギャラリーではありません。
 展示には一定の審査があり、ある程度の水準に達した写真でないと展示させてくれないのです。
 審査をパスした地元勢の写真展のほか、東京や仙台の富士フイルムフォトサロンなどから巡回してきた写真展もひらかれているので、全国的な高水準の作品にもふれることができます。

 昨年暮から今年はじめにかけて、「札幌市写真ライブラリー」の存廃をめぐって議論があり、2010年に廃止されることが決まっています。

 写真の展示会場としては、札幌にはほかに、
・ウエストフォー(光映堂2階)
・キヤノンギャラリー
・ニコンギャラリー
などがありますが、キヤノンギャラリーは東京など全国を巡回してくる写真展が大半で、道内の写真家の発表はあまりおこなわれていません。また、土、日曜、祝日が休みなので、一般の勤め人には非常に行きづらいです。
 ウエストフォーは、富士フイルムフォトサロンの半分以下の広さですし、ニコンギャラリーはニコン事務所の壁です。
 いずれにしても、使い勝手や来場者の数で富士フイルムフォトサロンと市写真ライブラリーにはかないません。

 若い層は喫茶店などに、中高年のサークルは札幌市資料館やNHKギャラリー、札幌市教育文化会館などに流れることが予想されます。
 しかし、写真を展示したい、見たい、という人にとっては、一気に写真展用スペースがふたつもなくなることで、困った事態となることは間違いなさそうです。





(6日、画像と地図を追加しました)

富士フイルムフォトサロンが移転オープン(2007年9月)


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4 コメント

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とても残念 (sue)
2009-07-05 11:59:28
先日は、なんと67サイズのスプリングカメラを新発売したり、フィルム製造に欠かせないコラーゲンの技術を生かした製品を開発したりと、富士フィルムという会社はかなりユニークだと思っていただけに、写真を楽しむ文化の一翼を担っていた場を閉じるというのはとても残念なことです。人もそこそこ入っていましたし、プロアマを問わず北海道で開催するにふさわしい写真展をよく企画していると思っていました。やはりこのところの景気のせいでしょうか。個人的にはコダックやイルフォードをやめて富士を応援しているんですが。
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sueさん、こんにちは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2009-07-05 19:02:15
コメントありがとうございます。
札幌のギャラリーの中では、かなり人が入っていたほうだと思います。
そして、写真の見栄えがする会場であったとも思います。

やはり景気が悪いんでしょうかねー。
あんな家賃の高い一等地でなくてかまわないので(たとえば、琴似や平岸のビルの上の階でもじゅうぶん!)、なんとか残らないものかなあ。
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終わらせたくない! (sorami)
2009-07-05 23:44:21
ヤナイさん、ご覧いただき、そしてTBをありがとうございました。

札幌から、さまざまなジャンルとキャリアの写真表現を常に見られる専門の空間が、それも2つともなくなってしまうかもしれない事態を、ちょっと前まで想像もできませんでした。
一応若い者のひとりとして喫茶店の壁ももちろん素敵なんですが、やはりじっくりと写真に向き合い、そして眼の肥えた方から通りがかりの方にまで幅広く見てもらうことのできる場所がなくなれば、例えば学生さんの活動にまちがいなく影響してしまいますし、写真を一生の仕事にと志す人はますます東京や海外に行ってしまうでしょう。

声を上げ、そしてこの場所を残すために、いろいろなことを今考えているところです。
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soramiさん、こんにちは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2009-07-06 00:15:36
くだんの富士フイルムフォトサロンのウェブページはわたしも以前見ていたはずなんですが、soramiさんにくらべると注意力が足りなかったようで、いちばん下の行に小さく書かれているただしがきに気づきませんでした。

それにしても。
札幌市写真ライブラリーの存廃議論のときには、心のどこかに
「まだ富士があるさ」
という余裕みたいなのがあったことは、いまにして思えば否定できません。

まさか、こんなことになるとは、です。

筆者としては、あまり喫茶店などに引きこもらず(?)、アートスペース201やivoryやたぴおに出てこようよ!と言いたいところではあるんですが…。

いや、なくなることを前提とした話は、まだ早いですね。
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