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■矢崎勝美展 COSMOSシリーズ (2012年9月10~15日、札幌)

2012年09月27日 21時26分36秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 札幌在住の版画家、矢崎勝美さんの個展。札幌時計台ギャラリーではほとんど毎年この時季に開いており、30回以上に上る。おそらく、同ギャラリーでもトップの回数であろう。
 韓国やパリで個展を開催しているし、海外の版画ビエンナーレで審査員を務めたこともある。海外と道内の版画家による大型グループ展「アジア・プリント・アドベンチャー」でも主導的な役割を果たすなど、長きにわたって活動してきた。

 作品は、少なくても1990年代半ばから変わっていない。
 オフセット印刷された紙にエアブラシなどで線や形を描き込み、宇宙的なスケール感のある空間を表現したモノタイプの「COSMOS」シリーズだ。
 白い光芒は遠い星の光を思わせる。

 


 今回は、九つの正方形で1点とした作品が多い。
 別々の作品をあわせたものもあれば、もともと1点だったものを9等分して切断したものもあるという。

 目を引くのは、作品の中やマット部分に、押し葉があしらわれていることと、赤い点が随所に打たれていること。
 赤い点は、レノボのパソコンのマウスポイントみたいに見える。
 矢崎さんに聞くと
「オレが宇宙空間をさまよってるのさ」
と笑っていた。




 ちなみに、矢崎さんと雑談していたら、地下鉄の広告ポスターなどでよく見かける北星学園大のマークが、矢崎さんのデザインしたものということが判明。このことをブログで書いてほしそうだったので、記しておきます。
 あと、「誰かに、葬儀場に自分の作品が飾られてあると言われたんだよなあ」とボヤいていました。矢崎さんは今年で72歳。まだまだがんばってもらいたいものです。

 
2012年9月10日(月)~15日(土)10am~6pm(最終日~5pm)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)

サイト

矢崎勝美展 COSMOSシリーズ(2009年)
さいとうgallery企画 第15回夏まつり「星・star」展(2009年7月、画像なし)
ギャラリー山の手を彩った作品展 III (2009年3月、画像なし)

矢崎勝美展「COSMOS」 (2008年)
出会+再会’07展(07年10月、画像なし)
矢崎勝美展 COSMOS(07年9月)
06年の個展
03年11月の個展
03年9月の個展
02年の個展(画像なし)
01年の個展



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