北海道美術ネット別館

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2024年6月は後半へ

2024年06月18日 13時36分50秒 | つれづれ日録
 6月16日(日)は午後から外出。
 きのう行けなかった3カ所を回りました。

 お祭りでごった返す地下鉄南北線中島公園駅を降りて、TO OV cafe / gallery(ト・オン・カフェ)で「河合春香個展 アナロジー /純粋な確認行為」(16日で終了)。 

 これまでにくらべ油彩のタブローが減り、水彩のドローイングが大半を占めるようになりました。
 きちっとしたかたちをとる前の、日々の息づかいや気持ちのようなものが繊細な筆でとらえられています。


 中島公園→西18丁目。
 道立近代美術館で、やはりこの日が最終日の
「越境者パスキン」
「現代ガラスのオノマトペ」
「片岡球子「面構」シリーズ」
「新収蔵品展」。

 パスキンは2009年にも大規模な展示が行われているので、流して見る程度。
 けっこう旅行している人で、キューバやチュニジアなど、コロニアリズムの視線で読み解けそうな行き先でもあります。

 年表の1917年ぐらいに、飛行機が普及して一般にもうんぬんと書いてありましたが、おそらくパスキンは船で大西洋を横断しているはずで、どうしてこういう誤解を招くような文を入れるのかなと疑問に思いました。
 リンドバーグが大西洋を飛行機で単独横断したのが20年代後半なんですよね。

 同時代のエコール・ド・パリの絵画も展示されていました。
 筆者は老人で美術館に何度も来ているので、どれも過去に見たことがある絵です。

 2階は所蔵品のガラス展示。

 「オノマトペ」という切り口からは、なんとか親しみをもってもらおうという、美術館側の苦労がしのばれます。
 左端の文字は、なんとなく高橋喜代史さんみがありますね(笑)。

 もっとも「現代」といっても、最新の作品が2002年で、21世紀の作は2、3点しかありません。
 
 この作品には、ダチョウが「ブフォー」と鳴くという意味のキャプションがついていました。

 それをガラス作品を見て感じ取れというのは、正直なところ無理難題だと思いました。
 ダチョウの鳴き声を知らないと、不可能。
 
 新収蔵品展は、福田美蘭さんなどのほかは、大半が掛川源一郎の写真。
 この写真群が寄贈によるものだとはすでに報道されており、相変わらず購入予算も満足にない道立美術館の窮状がうかがえます。

 キャプションはいずれも撮影地と年、タイトル(というか短い情景描写)が記された簡単なもの。
 「寿都」とあって、列車内の風景を撮ったものがあり、寿都鉄道のものだとしたら貴重です。
 「礼文」と記されたものもありましたが、礼文島で写されたものでしょうか。掛川さんの生活圏なら、豊浦町の礼文のような気がします。

 片岡球子も以前大規模な展示をしているし、掛川さんも写真集は持っているので、要するに520円払って、前に見たことのある作品のおさらいをしたような感じです。


 大丸画廊の、さとう綾子日本画展は別項で書きました

 家族と合流し、私用パソコンを購入。
 
 この日足を運んだ美術館・ギャラリーは3カ所。6月に入ってから訪れたギャラリー・美術館は計46カ所になりました。


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