(承前)
ギャラリー大通美術館へ。
「16th SEA展」は、1990年代に札幌で活動してその後オーストラリアに帰国したシルクペインティングの作家エスター・ショエット(Esther Shohet)さんの教え子たちによるグループ展。
作品サイズが小さくなる一方で、輪郭線を強調したもの、マンガ的なものなどがあり、ローカライズによる変容が興味深い。
第19回一虹会展は、1950年代の拓銀(北海道拓殖銀行)の職場サークルに淵源を持つ古い集まり。
飯田常男さん、伊藤沖さん、大友和子さんなど、写実的な風景画が並ぶなかで、山下達司さんの「メヒコ-NOW」がひときわ目立つ。肥痩のない輪郭線でメキシコの街並みと工芸品を描いた大作で、昨年の全道展にも出品されていた。
5カ所目は、gallery new star。
ユニークなモビール作品で知られる jobin.(じょびん)さんと、ペインティングのpater さんによる毎春恒例の2人展「ハルナデ」(~19日)を見る。
9回目となる今年で最後らしい。
絵画の小品と、雲や船などのモビールが、渾然一体となっている。
札幌軟石の壁がある、札幌で最も狭小なギャラリーである「ギャラリーニュースター」が、近くに移転する予定だそうで、ハルナデが、現スペースでの最後の展覧会になるとのこと。
「ハルナデ」終了は残念だが、この小さなスペースでは、おふたりの活動を収容しきれなくなっているのではないかという思いを強くした。
さらに西へと向かい、南2西8の写真セレクトショップ「EARTH PHOTO」へ。
ウリュウユウキさんが2014年に3度開いた個展をまとめた展示「layered white, and there」を開いている(4月3~28日、火・水休み)ので、見に行った。
フィルムのモノクロ写真のほか、布に写真を投影したり、カラー写真を透明な板にプリントして天井から吊るし壁のモノクロ写真と重ねあわせて見えるように設置したり、いろいろな試みをしている。
会場にはウリュウさんはおらず、珍しくネクタイをしめた伊藤也寸志さんがいて、しばし雑談。伊藤さんは札幌の風景をえんえんとモノクロで撮り続けており、今回の搬入も手伝ったとのこと。
その後、写真ブログ「エピキュリアン」のひなたさんが来場、はじめてリアルでお会いした。
伊藤也寸志さんとの話で一番衝撃的だったのは、藤女子大の暗室が工事で使えなくなっているとのこと。
そこ、道内で、いちばんなくしちゃダメな暗室なんですけど…。
ウリュウさんの近作展のようすは、ひなたさんのブログをどうぞ。
□EARTH PHOTO のFacebookページ https://www.facebook.com/earthphoto.s2w8.2014
さらに西へ。
資料館で第26回木もれび会展。
故・岸本裕躬さんの教室展。
やはり斎藤由美子さん、いいなあ。
道端などのなんでもない植物を写実的に描いているのだが、ほかの絵にはない独特の視点がある。
今回は背景を濃い青でつぶした「宵桜」(4号)など、新しい試みもしていた。
ほかに「浜茄子」(0号)「葡萄」(SM)「陽だまり」(10号)「散歩道」(同)「フサスグリ」(20号)の計6点。
19日まで。
SHさんが熱心にメモをとりながら鑑賞していた。
大通公園には、モクレンが咲き始めていた。
中央区役所前で市電を待つ。
停留所にあった、この「調整中」の黒い看板はなんだろう。
来たのは、ポラリスだった。
中心部に戻り、スカイホールで一水会北海道出品者展。
19日まで。これは別項。
想像していたよりは小さな会場だったが、第1回ということで、道内各地に散らばっている一水会の会員や出品者の小品や50号クラスの絵を見られたのは良かった。
ほとんどは穏やかな写実。19日まで。
さいとうギャラリーに立ち寄った後、南区へ。
最後は、簾舞(みすまい)のうどん屋「塩屋」。
沖本愼介絵画展は、水彩や油彩の小品が並んでいた。今月いっぱい。
天ぷらうどんはうまかった。季節限定のふきのとう天ぷらが絶品であった。
ギャラリー大通美術館へ。
「16th SEA展」は、1990年代に札幌で活動してその後オーストラリアに帰国したシルクペインティングの作家エスター・ショエット(Esther Shohet)さんの教え子たちによるグループ展。
作品サイズが小さくなる一方で、輪郭線を強調したもの、マンガ的なものなどがあり、ローカライズによる変容が興味深い。
第19回一虹会展は、1950年代の拓銀(北海道拓殖銀行)の職場サークルに淵源を持つ古い集まり。
飯田常男さん、伊藤沖さん、大友和子さんなど、写実的な風景画が並ぶなかで、山下達司さんの「メヒコ-NOW」がひときわ目立つ。肥痩のない輪郭線でメキシコの街並みと工芸品を描いた大作で、昨年の全道展にも出品されていた。
5カ所目は、gallery new star。
ユニークなモビール作品で知られる jobin.(じょびん)さんと、ペインティングのpater さんによる毎春恒例の2人展「ハルナデ」(~19日)を見る。
9回目となる今年で最後らしい。
絵画の小品と、雲や船などのモビールが、渾然一体となっている。
札幌軟石の壁がある、札幌で最も狭小なギャラリーである「ギャラリーニュースター」が、近くに移転する予定だそうで、ハルナデが、現スペースでの最後の展覧会になるとのこと。
「ハルナデ」終了は残念だが、この小さなスペースでは、おふたりの活動を収容しきれなくなっているのではないかという思いを強くした。
さらに西へと向かい、南2西8の写真セレクトショップ「EARTH PHOTO」へ。
ウリュウユウキさんが2014年に3度開いた個展をまとめた展示「layered white, and there」を開いている(4月3~28日、火・水休み)ので、見に行った。
フィルムのモノクロ写真のほか、布に写真を投影したり、カラー写真を透明な板にプリントして天井から吊るし壁のモノクロ写真と重ねあわせて見えるように設置したり、いろいろな試みをしている。
会場にはウリュウさんはおらず、珍しくネクタイをしめた伊藤也寸志さんがいて、しばし雑談。伊藤さんは札幌の風景をえんえんとモノクロで撮り続けており、今回の搬入も手伝ったとのこと。
その後、写真ブログ「エピキュリアン」のひなたさんが来場、はじめてリアルでお会いした。
伊藤也寸志さんとの話で一番衝撃的だったのは、藤女子大の暗室が工事で使えなくなっているとのこと。
そこ、道内で、いちばんなくしちゃダメな暗室なんですけど…。
ウリュウさんの近作展のようすは、ひなたさんのブログをどうぞ。
□EARTH PHOTO のFacebookページ https://www.facebook.com/earthphoto.s2w8.2014
さらに西へ。
資料館で第26回木もれび会展。
故・岸本裕躬さんの教室展。
やはり斎藤由美子さん、いいなあ。
道端などのなんでもない植物を写実的に描いているのだが、ほかの絵にはない独特の視点がある。
今回は背景を濃い青でつぶした「宵桜」(4号)など、新しい試みもしていた。
ほかに「浜茄子」(0号)「葡萄」(SM)「陽だまり」(10号)「散歩道」(同)「フサスグリ」(20号)の計6点。
19日まで。
SHさんが熱心にメモをとりながら鑑賞していた。
大通公園には、モクレンが咲き始めていた。
中央区役所前で市電を待つ。
停留所にあった、この「調整中」の黒い看板はなんだろう。
来たのは、ポラリスだった。
中心部に戻り、スカイホールで一水会北海道出品者展。
19日まで。これは別項。
想像していたよりは小さな会場だったが、第1回ということで、道内各地に散らばっている一水会の会員や出品者の小品や50号クラスの絵を見られたのは良かった。
ほとんどは穏やかな写実。19日まで。
さいとうギャラリーに立ち寄った後、南区へ。
最後は、簾舞(みすまい)のうどん屋「塩屋」。
沖本愼介絵画展は、水彩や油彩の小品が並んでいた。今月いっぱい。
天ぷらうどんはうまかった。季節限定のふきのとう天ぷらが絶品であった。
まさかいらっしゃるとは思わず、オーナーに話しかけたつもりが、お返事されて・・・お互い驚きましたね~
いつも写真展に行くとヤナイさんのお名前があって、またすれ違いかと思っていましたら・・・
いつも思いますがギャラリー巡りはかなりハードスケジュールですよね。
なのにどれも的確に纏められていて、さすがだなと唸っています。。。
ウリュウさんの作品は撮影OKとのことで撮らせていただきましたが、ブログに載せるとなるとその作品の本質を損ねてはいけないと思いかなり緊張しました。
良い作品をたくさん見て、まだまだたくさん撮らねばと思っています。
今後ともヤナイさんの視点でブログを見ていただき、御指摘いただくとありがたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
これからもよろしくお願いします。
資料館では不意をつかれました。
最近、なかなか街中から遠いギャラリーに行くことができず、情けない限りです。
ところで最近は、街中のギャラリーがぱっとしないですね。
土曜はあらかじめ「これは見なくてもいいかな」と予想していたところはパスしました。3月末の週末は、街中5~10カ所回るより、法邑1カ所の方が良かったなあというのが率直な感想です(まだエントリを書いてないですが)。