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山内壮夫(16)「飛翔」

2009年06月16日 23時26分20秒 | 街角と道端のアート
承前)

 札幌市南区川沿の国道230号から、真駒内を経て、豊平区西岡へと、東西に走る道路は、「五輪通」と呼ばれている。
 1972年の札幌冬季オリンピックに際して造られた道路という。

 また、五輪通の西端近く、豊平川にかかる橋を「五輪大橋」、すぐ東側で真駒内川をまたぐ橋を「五輪小橋」と称している。
 このふたつの橋は、いま札幌彫刻美術館で4人展がひらかれている、札幌ゆかりの彫刻家、本郷新、山内壮夫、佐藤忠良、本田明ニが、それぞれ作品をすえつけていることでも知られている。


        

 山内の作品「飛翔」は、五輪大橋の最も西側、両側の欄干にある。

 人間を真横にするのは、一見風変わりだが、「ソンミの慟哭(どうこく)」などにあるように、あんがい山内の「おはこ」だったのかもしれない。


        

 これは、北側の、対になる作品。

 南側が男で90×220センチなのに対し、北側は女性像で、90×212センチ。

 筆者も、さっぽろ文庫「札幌の彫刻」を見るまで、両者が違う像だというのは、知らなかった。



 さて、
生誕100年を過ぎて再評価せよ! 
 ということではじめた山内壮夫の特集だが、いちおう札幌市内にある野外彫刻はこれでひととおり取り上げたようなので、これでひとまず終了する。

 今後、旭川などで作品を見る機会があれば、またこのブログで紹介したい。

・野外彫刻紹介のエントリ
石狩川の碑
希望
島義勇
鶴の舞(北陸銀行)
花の母子像
新渡戸稲造像
よいこつよいこ
屯田兵の像
春風にうたう
森の歌
子を守る母たち II
労農運動犠牲者之碑
母と子の像
猫とハーモニカ
鶴の舞(中島公園)
笛を吹く少女

・関聨エントリ
山内壮夫の姓は「やまうち」か「やまのうち」か
Finish and Begin 夕張市美術館の軌跡1979-2007、明日へ


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