北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

常呂小学校百周年記念モニュメント (北見市常呂町)

2020年08月01日 19時22分00秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 前回、常呂中学校の校門の近くにあるモニュメントを紹介しましたが、常呂小の校庭にも、モニュメントがたっています。

 この作品も、札幌彫刻美術館がまとめた「北海道の野外彫刻」の巻末リストに載っていますが、作者が「清水敦」となっています。
 清水さんは全国的に活躍する網走の銅版画家。「なぜ野外彫刻を?」と思っていましたが、実物を見て疑問が氷解しました。
 大まかなデザインを手がけ、表面は子どもたちが描いた陶板(焼きもの)なんですね。











 子どもたちの描いた動物などが楽しいですねえ。


 1995年11月19日の北海道新聞オホーツク面から。

 【常呂】ことし開校百周年の常呂小(田中司郎校長、二百八十七人)の校庭に、今夏から児童、父母、先生が共同で制作してきた記念モニュメントが、このほど据えられた。内径一・九メートルのコンクリート製の輪に、児童が下絵を描いた陶板を約二百枚張った大作。十九日の記念式典で、在校生や卒業生が除幕して祝う。

 モニュメントは網走市在住の銅版画家清水敦さんがデザインし、自然の生態系の循環や、過去から未来への時の流れを表している。児童が描いた動植物や乗り物などと、「環」の字が陶板ではめ込まれ、てっぺんを清水さん制作の白鳥のブロンズ像が飾る。

 制作は八月、木枠に総計一トンもの粘土を張り付ける作業から始まり、父母や先生が夜間に、学校で児童の下絵通りに線を入れた。その陶板を一枚ずつはがして二カ月間乾燥させ、今月、町の施設「手工芸の館」で同小卒業生の職員井川昇勝さんが中心になって約千度で焼き上げた。十分乾燥させたので破損はわずかで、割れてもきれいに真っ二つになり、台への張り付けに支障はなかった。(以下略)


 なお、学校の入り口にはよく
「学校長の許可なく校地に立ち入るな」
などと書かれた看板が立っていますが、常呂中、常呂小にはその手のものがなかったので、日曜日ということもあり、黙ってずかずかと入って写真を撮ってきてしまいました。もちろん、先生や学校の人と鉢合わせすれば、あいさつして事情を話すつもりでした。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。