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■外山欽平油絵個展 「Oh! No!」 (2012年4月2~7日、札幌)

2012年04月08日 23時25分36秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 函館在住の画家、外山 と やま欽平さんの、毎春恒例の個展。

 近年は、アルファベットを「A」から順に、その年の個展のテーマにしており、今年は「O(オー)」。

 いろいろなかたちの「O」が並んでいる。
 基本は、レモンイエローの細い線で、その周囲を、ビリジヤンや青、ワイン色が埋めている。




 F100号が12点。これも例年通り。
 あまり意味がないかもしれないが、作品名を記すと

O-29 O-30 O-27 O-21 O-28 O-24 O-25 O-22 O-26 O-23 O-19 O-20

の12点である。

 その間に、サムホールが7点。
 さらに、ピンナップと称した小品が3点、シルクスクリーンが4点。

 いずれも、「O」である。




 会場も例年とおなじ、札幌時計台ギャラリーのA室だが、いつもと異なるのは、会場の照明が若干暗くなっていることだった。

 外山さんは昨年まで、北海道抽象派作家協会の同人だった。
 同協会展は、この個展のすぐ後、4月後半に札幌市民ギャラリーで開催されるのが通例で、外山さんは、市民ギャラリーの天井のいちばん高い展示室の、奥の壁を、100号の絵画12点で毎年構成していた。

 ことしも、その壁を、どのようにして埋めるかを考えて、100号の12点を制作したのだという。

 つまり、最初から平面インスタレーションの意識で、制作しているということになる。

「野外劇で舞台美術をやっていたせいか、昔からインスタレーションという意識はけっこう強いんだよね」
と外山さん。


 それはさておき。
 「O」というかたちは、円環である。
 したがって、絵画にしやすいようでもあり、意外としづらいようでもある。

 外山さんは、キャンバスを傾けて表面の絵の具を流すことで、色に濃淡を生み出しており、さすがに平板な塗り絵にしていない。


 で、ことしの北海道抽象派作家協会展は、奥の壁を埋めていた外山さんの作品がないわけで、いったいどうなるのだろうと思う(ついでながら、会場で配られる、作品名などを記した図録には、外山さんの名調子のエッセーが毎年載っていて、あれをもらうのが楽しみで会場に足を運んでいたという人もいたくらいだから、これもなくなると思うとちょっと残念)。


2012年4月2日(月)~7日(土)10:00~6:00(最終日~5:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A
 
告知
【告知】第三十八回北海道抽象派作家協会春季展 (2011年)

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