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■伊東計画スクラッチアート展―My World Tour 2014 (6月14~26日、札幌)

2014年06月26日 01時11分11秒 | 展覧会の紹介-CG、design
 
 札幌の平岸街道にかつてあった、伝説(といっていいと思う)の喫茶店「開化」が閉店してから4年半。
 作り付けの書架に図録や美術書、文学書などがびっしりと並んでいた光景は、今でも思い出すことがある。

 その店のオーナーだった伊東計画さんがスクラッチアートの個展を2年ぶりに開いている。

 シリウス通信によると

「色紙の上にアクリル絵具を施したクリアシートを重ね、絵具部分をスクラッチ(引っ掻く)して描く手法での作品」

とのことだ。ただし、これは前回(2012年)のことで、今回も全く同じかどうかはわからないが、会場で見た限りでは、確かに透明シートに絵の具を着彩して引っかいていた。


 一瞬、反復性が目に付くが、一枚一枚すべて文様が異なっている。
 おそらく300枚以上はあるだろう。
 すごい根気だ。

 冒頭の画像は、「ヒミツノハナゾノ(赤)」「ヒミツノハナゾノ(白)」。
 それぞれ36枚ずつある。




 右は「sa-shi-e」「ヒミツノハナゾノ」「アメユキ」「希望の花束」「希望の灯」。
 総計130枚はあると思う。

 左は「COSMOS」「こんこ」。各21枚。




 近づいてみると、すべて異なっていることがわかる。

 作品はほかに「さいたさいた」「no rain no rainbow」など。

 ただ、全体を見て思うのは、伊東さんはやっぱりデザイナーだなあ、ということ。
 構図や色彩配置が、一枚一枚で完結している。その仕事の、破綻のなさっぷりが、根っからのデザイナー的性格を現しているのだと感じる。 


2014年6月14日(土)~26日(木)午前10:30~午後10:00(日曜日と最終日~午後8:00)会期中無休
TO OV cafe(ト・オン・カフェ)=中央区南9西3 マジソンハイツ




・地下鉄南北線「中島公園」から約180メートル、徒歩3分
・地下鉄東豊線「豊水すすきの」から約620メートル、徒歩8分

・中央バス「中島公園入口」から約380メートル、徒歩5分
※鴨々堂から徒歩3分、ギャラリー創からだと徒歩7分ぐらいです


栗田健展「プレイス」at 開化 & more
08年8月27-28日 喫茶「開化」はすごい


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
伊藤さん、ごぶさたしてます (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2014-06-26 22:09:01
開化、懐かしいですよね。
もっとも、私の場合、ますます仕事が忙しくて、存続してたとしても行けそうな気がまったくしないのが悲しかったりします。

伊東さん、元気かなあ。
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懐かしいです。 (伊藤 拓)
2014-06-25 23:52:33
前回の展示は見逃していましたので、約5年ぶりに開化の雰囲気を味わうことができました。
梁井さんの写真で余韻を楽しんでいます。
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