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■2+2 北海道・光州美術交流展2018 第1期 (9月15日~10月4日)

2018年10月03日 11時29分11秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 2 + 2 Hokkaido(Japan)/Gwangju(Korea) art interact exhibition part1
Chae Jong-Kee(蔡鐘基), Kang Da-Hee(韓荼福) + Yohinori Arai(荒井善則),Naoko Yako(八子直子)

from September 15 Saturday to October 4 Thursday, 2018
at Gallery Retara (N1W28, Chuo-ku, Sapporo-shi, JAPAN)


 韓国と北海道のアーティストが交流をはじめて、もう半世紀ほどがたつと思います。
 ギャラリーレタラのオーナー吉田茂さんをはじめとする関係者の方々が、東京を飛びこえ、しかもほとんど手弁当で行ったり来たりという実践を持続してきたことには、ほんとうに頭が下がります。
 言葉の壁はあるし、海外ですから作品を送る費用もバカになりません。

 韓国・光州側から2人、北海道からはさかんに制作・発表を行っている旭川の荒井さんと札幌の八子さんの2人が、出品しています。 



 Chae Jong-Kee

「状況 1」「状況 2」「思惟 1」「思惟 2」の4点。

 状況は2点とも、コーヒー豆を入れるような、目の粗い布を支持体にした抽象画。
 カラーフィールドペインティングを基本にしつつも、火の玉のようなものが二つほど画面を走る。

 「状況 2」は粗い布を木枠から外して帯状に切り裂いてから、ひとかたまりにまとめて壁に掛けた作品。
 フランク・ステラを思わせる、前衛的な絵画。



 
 Kang Da-Hee

 「人生 幸福 木 1」「人生 幸福 木 2」「人生のながれ 1」「人生のながれ 2」の4点。

 ギャラリーの泉さんによれば、以前はアマチュアっぽい静物画などを描いていたとのこと。肉親の介護などの経験を経て、画面にも変化が出てきたらしい。

 「人生 幸福 木」は厚塗りが特徴。何かを絵の具で覆い隠しているような塗り方だと思った。




 八子直子

 左側が「雛祭」、右が「泌」。

 八子さんは子育ての経験が根底にあると思うのだが、子の顔をモティーフにすることがよくある(ほかの部位や全身像はある)。
 今回は、顔を二つ描き、片方は天地をひっくり返している。
 画面に細い縦縞が描かれ、バーネット・ニューマンを思い出した。

 「泌」は、人物がうっすらと影のように描かれている。
 作品の下の床に、子ども用の長靴が並んでいる。4足半というのが、意味深だ。




 荒井善則

 荒井さんは長野県と旭川を往復しながら制作を続けている。
 作品タイトルはいつも「Soft Landing to Season 年号」と決まっており、今回は5点とも「Soft Landing to Season 2018」となっている。

 黒い矩形と、赤や緑の線を組み合わせた、明快かつ軽快な造形である。


 第2期は10月6~25日に開かれ、6日午後6時からシンポジウム&レセプションが開かれる。


2018年9月15日(土)~10月4日(木)正午~午後6時、火曜休み
GALLERY Retara(札幌市中央区北1西28)



□荒井善則展覧会情報 http://blog.goo.ne.jp/en-gallery

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・地下鉄東西線「円山公園」駅・円山公園駅バスターミナルから約360メートル、徒歩5分
・同「西28丁目駅」から約540メートル、徒歩7分
※円山公園駅は改札と出入り口の間が長いので、両駅の改札からレタラまでの距離はそれほど違いありません

・ジェイアール北海道バス、中央バス「円山第一鳥居」から約690メートル、徒歩9分
※小樽行き都市間高速バス全便(北大経由除く)と、手稲、銭函方面行きの全便が止まります


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