(承前)
午前9:35、エアドゥ機が羽田に到着。
空港は「小雨」とはいえない雨の降り方だった。
いつものように京浜急行に乗る。
いつもと異なるのは、京浜蒲田で乗りかえること。
京浜蒲田では、ちょうど三崎口行きの快特(快速特急)が来て、すわることができた。
「快特」とは面妖な名だが、京急は、急行、特急の上に、さらに快特というのがあり、品川の次が京浜蒲田で、その次が京浜川崎とか、とにかく駅をたくさん通過する設定なのである。ただし、料金はかからない。
京急といえば、赤とクリーム色のツートンカラーの印象が強いが、筆者が乗ったのは青色が美しい車体だった。
それにしても、何分走れば車窓から家が見えなくなるのだろう。
北海道人の感覚からすれば、これはおかしいといいたくなる。
金沢文庫で車輛切り離しのため、前の車輛に移り、次の金沢八景で新逗子行きに乗りかえ。
かなり南まで来たけれど、ここも横浜市内だ。
車内はすいていた。
ロングシート以外に、こういういす席のあるのはありがたい。
電車はいずれも数分から十数分遅れていたようだ。
理由は「各駅で混雑のため」。
新年度は、満員電車に乗りなれない新入社員などが、ドア附近に固まったりして時間がかかるらしい。
午前11時ごろ、終点の新逗子に着いた。
もしかしたら雨が小降りになっているかも―とかすかな希望はかなわず、しっかり降っている。
しかも、寒い。
札幌とまったく変わらない気温の感覚。
駅前のセブンイレブンで折りたたみの傘を購入。やっぱり、すぐにごみになるビニール傘を買う気になれない。
駅を出てすぐのところにある乗り場から、京急バスで「逗12」のバスに乗った。
目的地は「神奈川県立近代美術館 葉山」だ。
しかし、素朴な疑問なのだが、どうして県立美術館が、県庁所在地の横浜ではなくこんな遠くにあるのだろう。
北海道でいえば、道立近代美術館を、札幌ではなく、後志管内古平町か胆振管内鵡川町あたりに建てたようなものである。
逗子から葉山に続くバス道路は、笑っちゃうぐらい幅が狭い。
ところどころで片側交互通行になり、バスが通り過ぎるのを、対向車が待っている。
水滴のついた車窓から、海岸が見える。
東京や横浜の海岸はレインボーブリッジにせよ台場にせよみなとみらいにせよ人工的なところばかりだから、こういう風景がありがたく感じられる人も多いのだろうなと思うが、筆者は北海道人なので「ああ、海だなあ」ぐらいしか感慨が湧かない。
午前9:35、エアドゥ機が羽田に到着。
空港は「小雨」とはいえない雨の降り方だった。
いつものように京浜急行に乗る。
いつもと異なるのは、京浜蒲田で乗りかえること。
京浜蒲田では、ちょうど三崎口行きの快特(快速特急)が来て、すわることができた。
「快特」とは面妖な名だが、京急は、急行、特急の上に、さらに快特というのがあり、品川の次が京浜蒲田で、その次が京浜川崎とか、とにかく駅をたくさん通過する設定なのである。ただし、料金はかからない。
京急といえば、赤とクリーム色のツートンカラーの印象が強いが、筆者が乗ったのは青色が美しい車体だった。
それにしても、何分走れば車窓から家が見えなくなるのだろう。
北海道人の感覚からすれば、これはおかしいといいたくなる。
金沢文庫で車輛切り離しのため、前の車輛に移り、次の金沢八景で新逗子行きに乗りかえ。
かなり南まで来たけれど、ここも横浜市内だ。
車内はすいていた。
ロングシート以外に、こういういす席のあるのはありがたい。
電車はいずれも数分から十数分遅れていたようだ。
理由は「各駅で混雑のため」。
新年度は、満員電車に乗りなれない新入社員などが、ドア附近に固まったりして時間がかかるらしい。
午前11時ごろ、終点の新逗子に着いた。
もしかしたら雨が小降りになっているかも―とかすかな希望はかなわず、しっかり降っている。
しかも、寒い。
札幌とまったく変わらない気温の感覚。
駅前のセブンイレブンで折りたたみの傘を購入。やっぱり、すぐにごみになるビニール傘を買う気になれない。
駅を出てすぐのところにある乗り場から、京急バスで「逗12」のバスに乗った。
目的地は「神奈川県立近代美術館 葉山」だ。
しかし、素朴な疑問なのだが、どうして県立美術館が、県庁所在地の横浜ではなくこんな遠くにあるのだろう。
北海道でいえば、道立近代美術館を、札幌ではなく、後志管内古平町か胆振管内鵡川町あたりに建てたようなものである。
逗子から葉山に続くバス道路は、笑っちゃうぐらい幅が狭い。
ところどころで片側交互通行になり、バスが通り過ぎるのを、対向車が待っている。
水滴のついた車窓から、海岸が見える。
東京や横浜の海岸はレインボーブリッジにせよ台場にせよみなとみらいにせよ人工的なところばかりだから、こういう風景がありがたく感じられる人も多いのだろうなと思うが、筆者は北海道人なので「ああ、海だなあ」ぐらいしか感慨が湧かない。
(この項続く)