「GROW UP(グロウアップ)」については、第1回のときにあらかたその特徴を書いたと思う(下のリンク先参照)。
第2回を、異動直前の慌ただしい時期に見た。
ほとんど平面(絵画)で占められていたが、水準的には玉石混淆という感じだった。
冒頭画像の左側に並ぶのは、ミウラコータローさんの作品。
「Scraping away on my mind」など。
裸婦の腹に、目と、三角形の口が描かれ、忘れがたい印象を残す。不思議な絵だ。
右側はカトウタツヤさんの作品。
赤いソファに、モノクロで描かれた女性が座っている。
目のところで絵が切れているのが、独特の構図。
右側はだれの作品だったっけ?
美術作家には、ドローイングよりタブローのほうがエライ、という序列意識があると思うけど、でもこういうメモの堆積みたいなものも、一般的なタブローに比べ作家の生な意識が露呈していて、おもしろかったりする。
書き散らされた紙片に
アナタ - アート = □
アナタ - 心 =□
アナタ - 家 =□
などという数式みたいなものが記されているのは、見ていておもわず考え込んでしまう。
ここにあるのは、画家の日記みたいなものだろう。小説家のように文字でつづられた流れがあるのではない。手先がいつの間にか動いて描写していた、人物や、想像上の光景が、メモ用紙にちりばめられているのだ。
さて、第3回以降はどうなるかなあ。
2010年6月21日(月)~26日(土)午前10:30-午後6:00(最終日-午後5:00)
Gallery粋ふよう(東区北25東1-4-19 地図H)
■「グロウ アップ【GROW UP】」若手作家応援プロジェクト 粋ふよう&NAC
(2009年12月)