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■刈田順也 & 小助川裕康2人展 yamayama (2022年4月23日~5月8日、札幌)

2022年05月08日 10時46分15秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 ストリートダンサーでありつつ木の造形にも取り組む刈田順也さんと、造園業のかたわらアート制作も行う小助川裕康さんの2人展が、アウトドアショップ「ピークパフォーマンス」店内3階のギャラリーで開かれています(筆者は最初、写真展だと勘違いして足を運びましたが、行ってみておもしろかったです)。

 
 
 刈田さんは木の根などを黒く塗り、電球を仕込んだ作品が多いです。
 たしかに、木のまま呈示すると「オヤジくさくなる」んですね。黒く塗ると、スタイリッシュな感じに仕上がります。

 画像の「闇人」は、幹の根元にすっぽりと入って読書などに没頭したい人向けの立体。
 森で実際にこれを実行しようとすると、虫がいたりしますからね。
 苫小牧の海岸で拾ってきた流木を、苦労して運んできて仕上げた作品です。

 
 
 小助川さんの「side B」。
 切り株の断面にレコードを描いて、本物のターンテーブルを取り付けた作品。
「森の声が聞こえる」かもしれません(もちろん、実際には音は出せません)。

「magic」は、筆記具(油性フェルトペン)のマジックインキと魔法の意味をかけているのでしょう。
 以前、本郷新札幌彫刻美術館のグループ展に出品していた巨大な鉛筆を思い出させます。

 黒のスプレーで色を付けては削る―ということを繰り返して描いた「手稲」「八剣」などの平面作品もありました。「八剣」は、札幌市南区にある八剣山のユニークなかたちをした山頂の一部を拡大したもの。
 モノトーンの山の絵といえば水墨画ですが、受ける印象はまったく異なります。

 ほかに、札幌軟石で作ったマイクロフォンとマイクスタンドもありました。

 異なる作風の2人ですが、都市生活と自然を往復するフットワークの軽さみたいなものが共通する魅力なんだと感じました。


2022年4月23日(土)~5月8日(日)午前11時~午後7時、水曜休み
Peak Performance 3階ギャラリー(札幌市中央区南2西8)
※狸小路。FAB Cafe のとなりです

https://www.instagram.com/__yamayama_/

https://hiroyasukosukegawa.jp



・市電「西8丁目」から約260メートル、徒歩4分。「資生館小学校前」から約400メートル、徒歩5分。「狸小路」から約570メートル、徒歩8分

・地下鉄東西線「西11丁目」駅から約640メートル、徒歩9分。「大通」駅1番出口から約680メートル、徒歩9分

・じょうてつバス「資生館小学校前」から約290メートル、徒歩4分


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