2008年11月6日は19カ所

　夕べのカレーの残りがあるというので、早起きする。

　一昨日の初雪がうそのような小春日和の一日が、ちょうど休日。
　ギャラリーまわりに精を出す。

　ただし、非常にショックだったのは、カメラを家に忘れてしまったこと。

　職業柄、外出するときにカメラを持たないでいくことは、まずない。
　記事になるような事故や事件が目の前で起きたことはこれまで一度もないのだが、持っていないときにかぎって何か起きそうな気がする。そのときに、もしカメラが手近にないと、たぶん一生後悔すると思うので、かならず持ち歩いているのだが…。

　ボケたなあ。

　まず、札幌丘珠空港で佐藤香織点描画展（月末まで）。
　東豊線の栄町をおりて、バスの時刻をしらべると、空港のほうへ行くバスは出たばかり。こりゃ歩いていくしかないと腹を決めて地上に出ると、ちょうどバスがやってきた。
　6分遅れて走っていたらしい。
　ラッキーだ。
　バスは丘珠空港までの間の停留所をすべて通過したので、わずか4分で空港到着。

　佐藤さんは昨年も丘珠空港で個展をひらいている。
　そのときは、2階の出発ロビーにも作品が展示してあったが、今回は3階の送迎デッキ前の部屋だけのようだった。

　帰りは、ちょうど良いバスの便がなく、栄町まで歩く。
　とはいえ15分ほどで駅の2番出口に着いた。

　さっぽろで降りる。

　いつもは、だいたい街中を、北から南へ、あるいは南から北へという順番で歩いているのだが、きょうは
「東から西へ」
というのをやってみた。

　札幌時計台ギャラリー(水彩連盟北海道札幌支部展など＝8日まで）
→ギャラリーたぴお(自我の形象展＝8日まで）
→NHKギャラリー
→自遊空間
→ファビュラス

　ファビュラスは、最近盛り上がっている「創生川イースト」を代表する店だけど、入ったのは初めて。奥のショップにいろいろなブランドの文房具、かばん、器、美術書などがセレクトされて置いてあって、おもしろい。

　NHKギャラリーは、帆船模型の展覧会。
　スティーブンスン「宝島」なんかの影響で、こういう海の世界にあこがれるのは、男の感性なんだろうなあ。でも、大洋に出たら、食糧は乏しいだろうし、人間関係に失敗したら逃げ場所はないだろうし、なんだか大変そうだよなあ－と、後ろ向きなことを考えてしまう。下っ端で航海に参加しても、あまりおもしろくないんじゃないかと思う。
　筆者は、手先が不器用なので、やってみようとは思わないのである。

(以下別項)