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大竹伸朗さん、別海にサイロ美術館開設

2006年10月17日 06時11分25秒 | 新聞などのニュースから
 10月16日の北海道新聞に大きく出ていたのでお読みになった方も多いと思います。

 【別海】国際的な現代美術アーティスト、大竹伸朗(しんろう)さん(51)が青春期に芸術への思いを確認した根室管内別海町別海のウルリー牧場に、サイロを利用した私設美術館ができた。大竹さんの個展が14日から東京都現代美術館で始まったのに合わせ、サイロ美術館も20日から無料公開する。

 ウルリー牧場は1969年、渡辺東二さん(63)ら東京電力の脱サラグループ3人と、東二さんの妻紀子さん(61)が離農跡で始めた。当時、道は車も入れないぬかるみで、牛は10頭だけだった。だが、学園紛争、ベトナム反戦運動といった激動の時代。無報酬、共に汗し、共に語る、という経営方針の下に、ドロップアウト(体制離脱)や自分探しの若者が常時10人以上、全国から集った。

 雑誌に載った牧場の記事を見て大竹さんがやってきたのは74年、18歳のとき。当時、東京の美術大学1年だったが、学校になじめず「スケッチブックとカメラ、もろもろの重圧をバッグに詰めて」牧場に現れた。朝4時から夜10時すぎまで、渡辺さん夫妻の赤ん坊をおぶって、牛のふんを集め、牧草を運び、乳を搾った。

 「疲れて皆、昼寝をする時、彼だけは、絵を描き写真を撮っていた」(紀子さん)。激しい労働の中で、求めるものが何か、確信を得る。「きつかったけど負けたくなかった。絵描きになる原点がウルリー牧場だった」(大竹さん)。
(中略)
 展示は12月25日までの金、土、日、月曜、午前11時から午後3時まで。

 筆者はじつは、10年近く前になりますが、1度だけ大竹さんとお会いしたことがあります。たしか、東京のNaDifでした。
 こちらが札幌から来たことを告げると「じぶんも北海道にいた」と話してくれました。
 ただ、やたらと働かされたなどと言うので、「きっと、あんまり思い出したくない、つらい過去なんだナー」と思っていたんですが、こういう美術展をわざわざひらくっていうことは、大竹さんって義理堅い人なんですね。

 上の記事には、ゲンビのことしか書いてないですが、11月10-19日に道立近代美術館でひらかれるfix! mix! max!にも出品します。

 北海道外の方に説明しときますけど、現地は札幌から激しく遠いです。
 400キロあります。
 途中、高速道路はほとんどありません(十勝道の約50キロ区間のみ)。
 車以外に行く手段はありません。
 まあ、別海の市街地からだとタクシーで2000円ぐらいらしいですが。
(朝イチの特急で行けば、快速列車とバスを乗り継いで、午後1時過ぎには別海に着けるようです。滞在30分なら日帰りも可能。ただし帰りは8時間かかる…)
 東京都現代美術館に行った方が早いかも。

 あと、記事では住所が「別海町別海」になってるんですけど、これだけじゃ絶対たどり着けない(笑)。
 下のブログで見たら、兼金沼という沼のすぐ東北東みたいですね。

 もしいらした方がおられたら、リポートしてください(笑)。

□「大竹伸朗と別海展」

□大竹伸朗「全景」公式サイト


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