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旭川市永山支所・図書館から永山駅へ 晩秋の旭川・その9

2021年12月17日 07時56分14秒 | 街角と道端のアート
(承前)

 前項の井田勝己さんの石彫が置かれているのは、旭川市永山市民交流センター(永山3の19)です。


 入って、向かって右側に永山図書館がありますが、筆者が訪れた時は休館中でした。
 正面は、先述の彫刻が設置され、その裏側に、2階への階段があります。

 向かって左側には、2点の絵画が飾ってあります。

 右側は三浦白琇が1987年の第19回日展に出品した「北海」です。
 90年に東京旭川会が寄贈したものです。

 海上の漁船の上でカモメが3密状態になっています。

 バックの曇り空の描写がしぶい。

 この日本画家については、ネット検索してもあまりわからないので、今後調べしだい追記していきます。


 
 こちらは上野山清貢「層雲峡の渓流」。

 上野山清貢については、あらためて説明するまでもないでしょう。
 1889年江別生まれ、旧制上川中学(戦後の旭川東高校)を中退して画家になり、1960年歿の画家。
 戦前、帝展に3年連続で入選し注目を集め、戦後は、全道展創立会員や、一線美術の創立会員などとして活躍しています。

 銘板には「寄贈・岡田善弘(2005)」とあります。

 北海道新聞2005年12月1日旭川版に、寄贈の記事があり、岡田さんは市内の会社員。
 この作品は1934年(昭和9年)のもので、縦65 × 横90センチとあります。

 周囲に塗り残しのような部分がありますが、濃厚な緑がセザンヌを思わせます。

 
 4枚目の画像は、旭川市永山市民交流センター(永山3の19)を正面から見た図。なかなか立派な建物です。

 この建物には、永山支所をはじめ、公民館、図書館、児童センター、いきいきセンター、地域包括支援センターなどが併設されています。


 
 
 アートとは関係ない話題ですが、稼働中のジェットタオルを、久しぶり(1年半ぶり?)に見まして、「お~、生きていたか」と新鮮な驚きを感じました。
 飛び散るしぶきが、新型コロナウイルスの感染拡大につながるおそれがあるとして、ほとんどの公共施設で使用停止になっているのです。
 1階通路にあったトイレの洗面台にありました。


 
 建物の前庭には「旧永山戸長役場」の建物も残されています。

 旭川市内とは別の、もう一つの上川地方の中心地たるといえそうな一帯の趣です。

 さて、永山地区の旅も残り少なくなってきました。
 れんが倉庫を再利用した店舗などのわきを通り過ぎて、JR永山駅へと向かいます。



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