北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

TURNER AWARD 2015 ― 2016年3月前半の3連休(1)

2016年03月17日 22時45分41秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(画像は「TURNER AWARD」とは関係ありません)

 世間では3月19~21日が3連休になる人が多いようだが、自分は19日が出番に当たっているため、その代休として14日の仕事がなくなり、12~14日が3連休となった。

 12日は通常通りギャラリー回りに出かけた。

 大丸藤井セントラルのスカイホールで「TURNER AWARD 2015」を見た。
 絵の具会社が主催する、若手画家の登竜門のひとつである。
 前回までよりも会場が3分の2に狭くなって、入賞23点(うち立体1、絵画22)は展示されていたが、入選31点はパネル展示をもってかえていた。
 また、北海道からの入賞・入選も皆無で、前身の「ACRYL AWARO 2008」で森本めぐみさんがグランプリを獲得した歴史を思えば、なんともさびしい。

 大賞は、本山美智子(東京芸大)「偽装人―女子高生(16)」。
 衣服が乱雑に詰め込まれているクロゼットとたんすがモティーフだが、それらが木やプラスチックではなく段ボールで作られているのがおもしろい。不思議なリアリティーが感じられる。

 専門学校最優秀賞は舟橋璃咲(広告デザイン専門学校)「ともだち」。
 水の向こうにゆらゆらと揺れる友人の顔を描いた作品。彼女は、水中におぼれているのだろうか、それとも、水槽の向こう側にいるのだろうか。シンプルだけど、ユニークであり、視覚の不確かさのようなものもとらえているようだ。

 優秀賞は、画力の高い作品が多い。
 北林みなみ(武蔵野美術大学)「垂直方向の旅」
 題とはうらはらに、緑の木々や鉢植えがいっぱいに並ぶ庭を丹念に描写しており、アンリ・ルソー的な丁寧さを感じる。よく見ると、右端に人間の両脚が投げ出されている。
 干場月花(日本大学)「刹那」
 白と紫だけで、女性の後ろ姿とそれを取り巻く空間を描いた。スナップショットのような、速さの感覚がある。
 星野陽子(東京藝術大学)「A 202」
 ストライプや点の集積をちりばめた、白やオレンジなど明るい色の抽象画。確かにうまいが、このうまさがいったいどういう未来につながっているかというと、考え込んでしまう。


2016年3月8日(火)~13日(日)
スカイホール(札幌市中央区南1西3 大丸藤井セントラル7階)

TURNER AWARD 2014 (2015年3月)
ACRYL AWARD 2005



 続いて、さいとうギャラリーへ。

 水彩3人展。今前田照夫さんの「夕日」という絵。
 めがねと帽子を身につけた男性を斜め後ろから描いた、なんてことはない作品だけど、その人全体がオレンジ色を帯びていて、なんだかいいなあと思った。


 3カ所目は、小原道城書道美術館へ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。