2009年1月末で閉店する旭屋書店札幌店に行ってきた。
閉店間際の本屋さんというのは、すこし切ない。
平台がスカスカになっているというほどではないが、棚の最上段や最下段は本の数が減って、斜めになっている。
カウンターの後ろには、注文を締め切ったという趣旨の貼り紙がしてある。
旭屋書店札幌店は1977年に、狸小路4丁目のエイトビル(現アルシュ)の地下1、2階に出店。
札幌駅前にJRタワーがオープンしたのと同時に、ステラプレイス5階の現在地に移転したのは、2003年と近年のこと。
したがって、個人的な思い出は、狸小路時代がほとんどだ。
1980年前後、札幌市の中心部にはほかに、
リーブルなにわ
丸善
富貴堂(パルコブックセンター)およびアートロゴス
維新堂(4丁目プラザ地下1階)
成美堂(南3西3。2階は古本屋)
東京堂(旧ロビンソン1階)
などがあり、それぞれ品ぞろえに個性があり、回っていて楽しかった。
こうして書店名を列挙していくと、現在はリーブルなにわ以外全滅というのがすごい。
このなかでよく通ったのは、旭屋とリーブルなにわ。紀伊國屋書店が札幌駅の横に移転するまでは、旭屋書店が札幌の一番店であったのだ。
中学時代、旭屋でばったり会った級友が
「岩波文庫の青帯を読むのがカッコイイんだ」
と言って、ダーウィンの「ビーグル号探検記」などを買っていた。大いに知的刺戟を受けた記憶がある。
2フロアを結ぶエスカレーターの、下りをかけ昇ったこともある(やはり、地はバカだったんです)。
とはいえ、建築や法律、語学の本が並ぶ上のフロアは、受験参考書以外は、敷居がやや高く感じられた。
メモを片手に本を探している女性店員に、小声でありかを教えてあげたのも、なつかしい思い出だ。(ちなみに、くだんの書物は、レグルス文庫「マハーバーラタ」であった)
途中、下のフロアを増床して、文庫・新書の売り場を拡張している。
文化部時代は、「ほん」欄で取り上げる書物の現物入手のため、重たい紙袋をさげてオーロラタウンを歩いて職場に戻ったことも多かった。
というわけで、非常にお世話になった旭屋書店札幌店だが、駅前に移ってからは、職場から遠くなったので、以前ほどは行かなくなった。
ただ、あの規模で1フロアというのは、使い勝手は良かったと思うし、品ぞろえも、巷間(こうかん)言われるほど紀伊國屋にくらべて悪かったという印象はない。
「ジャーナリズムの可能性」(岩波新書)「アダム・スミス」(中公新書)「現代帝国論」(NHKブックス)「スペクタクルの社会」(ちくま学芸文庫)と週刊東洋経済を買う。
店員さんは「ありがとうございました」とは言うけど「またお越しください」とは言わなかった。そりゃそうだよなあ。
ともあれ、旭屋さん、おつかれさまでした。
閉店間際の本屋さんというのは、すこし切ない。
平台がスカスカになっているというほどではないが、棚の最上段や最下段は本の数が減って、斜めになっている。
カウンターの後ろには、注文を締め切ったという趣旨の貼り紙がしてある。
旭屋書店札幌店は1977年に、狸小路4丁目のエイトビル(現アルシュ)の地下1、2階に出店。
札幌駅前にJRタワーがオープンしたのと同時に、ステラプレイス5階の現在地に移転したのは、2003年と近年のこと。
したがって、個人的な思い出は、狸小路時代がほとんどだ。
1980年前後、札幌市の中心部にはほかに、
リーブルなにわ
丸善
富貴堂(パルコブックセンター)およびアートロゴス
維新堂(4丁目プラザ地下1階)
成美堂(南3西3。2階は古本屋)
東京堂(旧ロビンソン1階)
などがあり、それぞれ品ぞろえに個性があり、回っていて楽しかった。
こうして書店名を列挙していくと、現在はリーブルなにわ以外全滅というのがすごい。
このなかでよく通ったのは、旭屋とリーブルなにわ。紀伊國屋書店が札幌駅の横に移転するまでは、旭屋書店が札幌の一番店であったのだ。
中学時代、旭屋でばったり会った級友が
「岩波文庫の青帯を読むのがカッコイイんだ」
と言って、ダーウィンの「ビーグル号探検記」などを買っていた。大いに知的刺戟を受けた記憶がある。
2フロアを結ぶエスカレーターの、下りをかけ昇ったこともある(やはり、地はバカだったんです)。
とはいえ、建築や法律、語学の本が並ぶ上のフロアは、受験参考書以外は、敷居がやや高く感じられた。
メモを片手に本を探している女性店員に、小声でありかを教えてあげたのも、なつかしい思い出だ。(ちなみに、くだんの書物は、レグルス文庫「マハーバーラタ」であった)
途中、下のフロアを増床して、文庫・新書の売り場を拡張している。
文化部時代は、「ほん」欄で取り上げる書物の現物入手のため、重たい紙袋をさげてオーロラタウンを歩いて職場に戻ったことも多かった。
というわけで、非常にお世話になった旭屋書店札幌店だが、駅前に移ってからは、職場から遠くなったので、以前ほどは行かなくなった。
ただ、あの規模で1フロアというのは、使い勝手は良かったと思うし、品ぞろえも、巷間(こうかん)言われるほど紀伊國屋にくらべて悪かったという印象はない。
「ジャーナリズムの可能性」(岩波新書)「アダム・スミス」(中公新書)「現代帝国論」(NHKブックス)「スペクタクルの社会」(ちくま学芸文庫)と週刊東洋経済を買う。
店員さんは「ありがとうございました」とは言うけど「またお越しください」とは言わなかった。そりゃそうだよなあ。
ともあれ、旭屋さん、おつかれさまでした。
中古&輸入レコード屋もあった記憶もあります。
でも、ニュースを知るのは遅すぎですよお。
道新に何度も出てますよおおお。
旭屋の撤退後には、すっぽり三省堂が入ります。
なので、感傷を別にすれば、あまり大勢に影響はないかもです。
知らんかった_l ̄l○illli
狸小路時代は全く知らないのですが。
なかなかの蔵書量には紀伊国屋と同じくらいの衝撃を受けたものです(ステラ)。
本屋の閉店って何か寂しいものがありますね・・・