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■木下幾子展 (6月7日まで)

2008年06月02日 23時59分40秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 道新文化センターで裸婦と着衣のデッサンを教えている木下さん。
 個展でも、発表するのは多くがデッサンです。
 今回は、ポーセリンアートの技法を用いた陶板画の小品や、絵手紙などもありましたが、やはり会場の大半を占めているのはデッサンでした。

 作品は、教室で生徒さんたちと同時に描いたのがほとんどです。
 近年は、墨と筆で一気呵成に完成させることが多くなっています。
「あとからいろいろ書き直すこともありますが、やはり最初に書いたのがいいですね。個展を開くまでに何枚も捨てるんですよ」
 かつての、陰影をはっきりつけたデッサンに比べると、閑寂の境地というか、じつにシンプルな絵になってきていると思いますが、さすがに急所ははずしていないなとも感じます。

 デッサン一筋の木下さんは、ことし数えで80歳になるそうです。
 ぜんぜんそのように見えないので、びっくりしました。
「教室もいつまでできるか…」
とおっしゃっていましたが、お元気そうなのでまだまだ大丈夫だと思います。

           

           


08年6月2日(月)-7日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A

04年(画像なし)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
思い出の一枚 (金魚)
2012-03-27 09:33:32
16年くらい前、結婚後はじめて手に入れたのが木下幾子さんの素描です。珍しくというかほとんどはじめてという「着衣の女性」を描かれたものです。本当は裸婦のすごく気に入ったのがあったのですが、今持っている作品も毎日眺めておりますがやはりイイです。
木下先生とはその時お会いしました、お元気でご活躍と知りとてもうれしく思っております。
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金魚さん、はじめまして (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2012-03-27 21:17:31
なんということか、けさの道新に、木下幾子さんのおくやみを見つけてしまいました。
おくやみを申し上げます。
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