(承前)
昨年の個展の際に筆者は次のように記事を書き出しましたが、基本的な認識は変わっていません。
つけ加えるべき大事なことがあるとすれば、昨年に続く個展であることからもわかるように、精力的な制作のペースだということです。
白い作品は、布に釉薬をしみ込ませ、それをバーナーで焼いたもの。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、会場中央で圧倒的な存在感を放っています。
生命が朽ちて、そして再生するプロセスが表現されているように感じます。
下沢さんによると、昨年の個展の作品とは内部の構造がかなり異なっているのだそう。
ギャラリーのサイトには、次のようにあります。
また、壁面には、黒い土による重厚な平面の大作が並びます。
生と死、希望と絶望の双方をはらんだような両義性、アンビバレンツな性格が、下沢敏也作品の射程を長くしているのでしょう。
奥に、焼け焦げたような人のかたちをした作品が立っていて、その底の板に「NO WAR」と書かれています。このひとことによって、見る人の想像は、戦火の犠牲になった人たちの方へ向かいます。
立体それ自体は旧作だと思いますが、置かれた文脈や発表する時代によって作品の意味合いが変わってくる典型的な例だといえそうです。
2023年6月24日(土) ~ 7月9日(日) 午前11時~午後6時(最終日~5時)、火曜休み
ギャラリー創(札幌市中央区南9西6)
過去の関連記事へのリンク
■下沢敏也展 Re-birth2022 [沈黙の栖] The gathering of silence
■下沢敏也展 Re-birth from weathering 2020 -朽ち往くこと
■札幌のアーティスト50人展 (2018~19年)
近美コレクション 北の美術家群像 (2018)
■ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT
■下沢敏也陶展 風化から再生へII (2016)
■防風林アートプロジェクト(2014)
■紋別市立博物館開館10周年記念企画展「器の世界~原始土器から現代陶芸へ」 (2012)
■ハルカヤマ藝術要塞 (2011)
■ 「札幌作家グループ展」阿部典英+柿崎熙+下沢敏也 帯広コンテンポラリーアート-真正閣の100日 (2011年)
■フォールディング・コスモス (2011年7月17、18日、札幌/September 3 - 11,NYC)
【告知】フォールディング・コスモス
■中庭インスタレーション 下沢敏也 Re-birth 風化から森へII (2011年10月まで札幌芸術の森美術館で展示中)
■下沢敏也展[陶のオブジェと小品展](2011年6月)
■下沢敏也個展「Re-birth.2010」-起源-(2010年)
■下沢敏也さん 札幌文化奨励賞の受賞お祝いの会
■ARCHAIC FANTASY 土×炎=? つちとほのおで何だろな (2009年12月-2010年2月11日)
■交差する視点とかたち vol.3 阿部典英 加藤委 川上りえ 下沢敏也 (2009年7月)
■奥村博美×下沢敏也 陶展 (2009年5月)
■下沢敏也陶展 -RE-BIRTH- (2009年4月)
■下沢敏也陶展-風化から森へ- (2008年8月)
■交差する視点とかたち vol.2(08年7月)
■「響韻と、在る。」石川亨信さんとの2人展(08年4月)
■交差する視点とかたち 川上力三・阿部典英・下沢敏也(07年7月)
■07年4月の個展
■田村陽子さんとの2人展(07年1~2月)
■下沢トシヤ陶展(06年12月)
■西本久子さんとの2人展(06年1月)
■下沢トシヤ陶展(04年6月)
■北海道立体表現展(03年)
■下澤敏也・多田昌代2人展(03年、画像なし)
■下澤敏也・多田昌代2人展(02年、画像なし)
・市電「山鼻9条」から約110メートル、徒歩2分(内回りだと、信号を渡ってすぐです)
・地下鉄南北線「中島公園駅」1番出口から約380メートル、徒歩5分
・ジェイ・アール北海道バス「循環啓55」「循環啓55」「循環啓65」「循環啓66」で、「南9条西7丁目」降車、約210メートル、徒歩3分
(ギャラリー門馬近くの「旭丘高校前」から「循環啓55」で直行できます)
・じょうてつバス「南9条西11丁目」から約750メートル、徒歩10分。(快速7、快速8は通過します)
・中央バス、ジェイ・アール北海道バス「中島公園入口」から約650メートル、徒歩8分
なお、この後、真駒内のGALLERY kamokamo に立ち寄り、この日回ったギャラリーは8カ所になりました。
2日間で計11カ所です。
昨年の個展の際に筆者は次のように記事を書き出しましたが、基本的な認識は変わっていません。
つけ加えるべき大事なことがあるとすれば、昨年に続く個展であることからもわかるように、精力的な制作のペースだということです。
道内には多くの陶芸家がいますが、用途を離れた立体造形やインスタレーションを主軸に制作・発表する作り手は全体からみるとほんのわずかで、長年取り組み続けている人といえば、この下沢敏也さん(札幌)を措いてほかにいないでしょう。
白い作品は、布に釉薬をしみ込ませ、それをバーナーで焼いたもの。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、会場中央で圧倒的な存在感を放っています。
生命が朽ちて、そして再生するプロセスが表現されているように感じます。
下沢さんによると、昨年の個展の作品とは内部の構造がかなり異なっているのだそう。
ギャラリーのサイトには、次のようにあります。
「土」をいう根源的な素材と向き合い、自然物が朽ち果てやがて生まれ変わる生命の力を表現し続けている下沢氏。
“Re-birth 風化から再生へ”というテーマで、一貫して「生」と「死」を核に作品を制作しています。
また、壁面には、黒い土による重厚な平面の大作が並びます。
生と死、希望と絶望の双方をはらんだような両義性、アンビバレンツな性格が、下沢敏也作品の射程を長くしているのでしょう。
奥に、焼け焦げたような人のかたちをした作品が立っていて、その底の板に「NO WAR」と書かれています。このひとことによって、見る人の想像は、戦火の犠牲になった人たちの方へ向かいます。
立体それ自体は旧作だと思いますが、置かれた文脈や発表する時代によって作品の意味合いが変わってくる典型的な例だといえそうです。
2023年6月24日(土) ~ 7月9日(日) 午前11時~午後6時(最終日~5時)、火曜休み
ギャラリー創(札幌市中央区南9西6)
過去の関連記事へのリンク
■下沢敏也展 Re-birth2022 [沈黙の栖] The gathering of silence
■下沢敏也展 Re-birth from weathering 2020 -朽ち往くこと
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近美コレクション 北の美術家群像 (2018)
■ハルカヤマ藝術要塞2017 FINAL CUT
■下沢敏也陶展 風化から再生へII (2016)
■防風林アートプロジェクト(2014)
■紋別市立博物館開館10周年記念企画展「器の世界~原始土器から現代陶芸へ」 (2012)
■ハルカヤマ藝術要塞 (2011)
■ 「札幌作家グループ展」阿部典英+柿崎熙+下沢敏也 帯広コンテンポラリーアート-真正閣の100日 (2011年)
■フォールディング・コスモス (2011年7月17、18日、札幌/September 3 - 11,NYC)
【告知】フォールディング・コスモス
■中庭インスタレーション 下沢敏也 Re-birth 風化から森へII (2011年10月まで札幌芸術の森美術館で展示中)
■下沢敏也展[陶のオブジェと小品展](2011年6月)
■下沢敏也個展「Re-birth.2010」-起源-(2010年)
■下沢敏也さん 札幌文化奨励賞の受賞お祝いの会
■ARCHAIC FANTASY 土×炎=? つちとほのおで何だろな (2009年12月-2010年2月11日)
■交差する視点とかたち vol.3 阿部典英 加藤委 川上りえ 下沢敏也 (2009年7月)
■奥村博美×下沢敏也 陶展 (2009年5月)
■下沢敏也陶展 -RE-BIRTH- (2009年4月)
■下沢敏也陶展-風化から森へ- (2008年8月)
■交差する視点とかたち vol.2(08年7月)
■「響韻と、在る。」石川亨信さんとの2人展(08年4月)
■交差する視点とかたち 川上力三・阿部典英・下沢敏也(07年7月)
■07年4月の個展
■田村陽子さんとの2人展(07年1~2月)
■下沢トシヤ陶展(06年12月)
■西本久子さんとの2人展(06年1月)
■下沢トシヤ陶展(04年6月)
■北海道立体表現展(03年)
■下澤敏也・多田昌代2人展(03年、画像なし)
■下澤敏也・多田昌代2人展(02年、画像なし)
・市電「山鼻9条」から約110メートル、徒歩2分(内回りだと、信号を渡ってすぐです)
・地下鉄南北線「中島公園駅」1番出口から約380メートル、徒歩5分
・ジェイ・アール北海道バス「循環啓55」「循環啓55」「循環啓65」「循環啓66」で、「南9条西7丁目」降車、約210メートル、徒歩3分
(ギャラリー門馬近くの「旭丘高校前」から「循環啓55」で直行できます)
・じょうてつバス「南9条西11丁目」から約750メートル、徒歩10分。(快速7、快速8は通過します)
・中央バス、ジェイ・アール北海道バス「中島公園入口」から約650メートル、徒歩8分
なお、この後、真駒内のGALLERY kamokamo に立ち寄り、この日回ったギャラリーは8カ所になりました。
2日間で計11カ所です。
(この項、了)