北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

保田春彦「流れる時」 (札幌)

2017年11月20日 17時10分00秒 | 街角と道端のアート
 札幌芸術の森に常設されている彫刻といえば、野外美術館が有名ですが、アートホールのロビーにも、保田春彦さんの「流れる時」という1970年の作品が置かれています。
 表示板には、フランス語で「Le Temps S'ecoule」と附記されています。

 ステレンスの材質を生かした、シャープな造形の抽象彫刻です。
 3本の太い線がうねるように走っています。


  安田さんは1971年、旭川市と旭川市教委が主催する第2回中原悌二郎賞優秀賞を「作品」で受賞
 95年には「聚落を囲う壁 I」で第26回中原悌二郎賞を受けています。

 こちらのサイトによると1930年生まれ。父親は彫刻家で、ブールデルに師事した保田竜門。
 東京美術学校(現東京藝大)を卒業後、しばらく欧洲に滞在します。1970年には神戸須磨離宮公園現代彫刻展で大賞。71年にはサンパウロ・ビエンナーレに出品して受賞しています。
 79年にはヘンリー・ムーア大賞展で優秀賞。

 また、札幌彫刻の森野外美術館には「交叉する赤錆の壁」という作品が設置されています。


 なお、筆者は見ていませんが、2011年にNHK「日曜美術館」で保田春彦さんをとりあげる番組が放送されたようで、こちらのブログになかなか感動的な紹介がなされています。今回紹介した作品とは直接関係ありませんが、ブログを書いた人が北海道(空知管内北竜町)出身ということもあってリンクを貼りました。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。