みずからの個展を「ミトラマ」と称して活動をつづけている水戸さん。個展は9カ月ぶりです。
今回は、最初のうちこそ普通の風景画や花の絵がならんでいますが、そのうちにやっぱりへんてこりんな絵(前回も書きましたが、これはほめことばです)になってきます。
部屋が砂で埋まり女の人が困っている、阿部公房ばりの「砂」とか、冥王星が惑星からはずれたというニュースに着想を得て、狸小路5丁目の入り口にスイカが落下した様子を描いた2枚組みの「迷惑惑星」とか…。
冒頭の画像の左側は「生物兵器」です。
ちょっとボッティチェリの「春」を思わせる裸婦を中心とした絵です。
彼女の左側には、ピエロが天地さかさまになって、宙に浮いています。
このピエロのモデルは、2001年に亡くなるまで、モデルをしながら、「43Z」名義でフリーペーパー「CHON-ZA」を発行していた清水一郎さんです。ギャラリーではよく見かけた人です。水戸さんの絵にもよく登場します。なつかしい。
足元には、卵から生まれたばかりの骨だけの恐竜とか、銃をくわえたドードーという鳥(人間によって絶滅させられた)がうろうろしています。
よく見ると、遠くの水平線からは、きのこ雲ならぬ、キノコ型の雲がいくつもたちのぼっています。
なんだか諷刺的なものを感じる1枚です。
つぎの画像は、2枚1組で「酒場にて」という大作。
上が左、下が右に展示してありました。どちらも本来はおなじ大きさです。画像の処理がまずくてすいません。
左の絵は、一部が案内状につかわれていましたね。縦長の絵とは思ってもみませんでした。
この絵にも、清水一郎さんが登場していますね。
化け物?を挟んで、ビールのジョッキをかたむけているのは、清水さんの写真をよく撮っていたカメラマンで、2002年に亡くなった熊谷重俊さんです。
へべれけになっているサボテン営業さんの背後には、リンゴ男のバーテンダーもいて、さながら水戸さんの絵のキャラクター総登場といった趣きがあります。
つぎの絵は「Mr.タンブリングマン」。
「ガマの油売りなどの大衆芸能に興味がある」
という水戸さんらしい作品です。
この絵にも清水さんのピエロが登場。
「ピエロの出てくる絵が東京で評判いいので、どうしても頼っちゃうんですよねー」
このほか、恐竜のペットを連れて散歩していたら、墜落した人工衛星に出くわした「パイオニア」、メキシコの覆面プロレスへのオマージュととれる「ルチャドール」など。
それにしても、出品策の大半が新作あるいは札幌での未発表作。
たいしたもんです。
出品作は次のとおり。
「マルメロ」「ロシア教会」「薔薇」「石榴」「洋梨」「南瓜」「珊瑚草の風景」
「2cmの人」「砂」「灰」「ひとりの犬」「宇宙線と犬」「迷惑惑星」「文筆家」「ルチャドール」「生物兵器」「パイオニア」「ハムスターズ」「私の犬」「再生」「酒場にて」「Mr.タンブリングマン」「カウボーイ」「夜明けの水上睡眠」
月16日(火)-21日(日)10:30-19:00(最終日-17:00)
さいとうギャラリー(中央区南1西3、ラ・ガレリア5階 地図B)
□サイト
■06年4月の個展
■04年のMITORAMA 11(画像なし)
■02年のMITORAMA X
■02年の二人展
今回は、最初のうちこそ普通の風景画や花の絵がならんでいますが、そのうちにやっぱりへんてこりんな絵(前回も書きましたが、これはほめことばです)になってきます。
部屋が砂で埋まり女の人が困っている、阿部公房ばりの「砂」とか、冥王星が惑星からはずれたというニュースに着想を得て、狸小路5丁目の入り口にスイカが落下した様子を描いた2枚組みの「迷惑惑星」とか…。
冒頭の画像の左側は「生物兵器」です。
ちょっとボッティチェリの「春」を思わせる裸婦を中心とした絵です。
彼女の左側には、ピエロが天地さかさまになって、宙に浮いています。
このピエロのモデルは、2001年に亡くなるまで、モデルをしながら、「43Z」名義でフリーペーパー「CHON-ZA」を発行していた清水一郎さんです。ギャラリーではよく見かけた人です。水戸さんの絵にもよく登場します。なつかしい。
足元には、卵から生まれたばかりの骨だけの恐竜とか、銃をくわえたドードーという鳥(人間によって絶滅させられた)がうろうろしています。
よく見ると、遠くの水平線からは、きのこ雲ならぬ、キノコ型の雲がいくつもたちのぼっています。
なんだか諷刺的なものを感じる1枚です。
つぎの画像は、2枚1組で「酒場にて」という大作。
上が左、下が右に展示してありました。どちらも本来はおなじ大きさです。画像の処理がまずくてすいません。
左の絵は、一部が案内状につかわれていましたね。縦長の絵とは思ってもみませんでした。
この絵にも、清水一郎さんが登場していますね。
化け物?を挟んで、ビールのジョッキをかたむけているのは、清水さんの写真をよく撮っていたカメラマンで、2002年に亡くなった熊谷重俊さんです。
へべれけになっているサボテン営業さんの背後には、リンゴ男のバーテンダーもいて、さながら水戸さんの絵のキャラクター総登場といった趣きがあります。
つぎの絵は「Mr.タンブリングマン」。
「ガマの油売りなどの大衆芸能に興味がある」
という水戸さんらしい作品です。
この絵にも清水さんのピエロが登場。
「ピエロの出てくる絵が東京で評判いいので、どうしても頼っちゃうんですよねー」
このほか、恐竜のペットを連れて散歩していたら、墜落した人工衛星に出くわした「パイオニア」、メキシコの覆面プロレスへのオマージュととれる「ルチャドール」など。
それにしても、出品策の大半が新作あるいは札幌での未発表作。
たいしたもんです。
出品作は次のとおり。
「マルメロ」「ロシア教会」「薔薇」「石榴」「洋梨」「南瓜」「珊瑚草の風景」
「2cmの人」「砂」「灰」「ひとりの犬」「宇宙線と犬」「迷惑惑星」「文筆家」「ルチャドール」「生物兵器」「パイオニア」「ハムスターズ」「私の犬」「再生」「酒場にて」「Mr.タンブリングマン」「カウボーイ」「夜明けの水上睡眠」
月16日(火)-21日(日)10:30-19:00(最終日-17:00)
さいとうギャラリー(中央区南1西3、ラ・ガレリア5階 地図B)
□サイト
■06年4月の個展
■04年のMITORAMA 11(画像なし)
■02年のMITORAMA X
■02年の二人展
やはり「生物兵器」はボッティチェリを思わせますね。私は「ヴィーナスの誕生」を思いました。
どうみても「春」ではないですね。
お恥ずかしい…。
あすは、がんばります。
(行ったことないけど)。
清水さんの飄々とした風貌、懐かしかったです。
関係ありませんが、プラハでの個展の際に
「ウチの会社で、年賀状のバイト募集しているけど」と
年賀バイトのチラシを渡したら、なんと本社勤務に採用。
一年ほど、同じ社屋で一緒に働いてました。
、、、、もう何年前だ?
確かに、エゾ三毛猫氏の紹介でバイトに申し込んだら、人買いに買われたごとく知らないところへ連れて行かれました。
直接の上司が「プロレス者の鑑」であったりして、1年間でしたが貴重な会社勤めができました。
ヤナイさんへ、お忘れかもしれませんが、杉浦日向子「百日紅」お勧めです。英泉が北斎の娘に「(絵の技術が)この下手くそ」などとなじられてます。絵描きってたのしい。
こんなに急な個展なのに新作がずらりで、どうもおつかれさまでした。
杉浦日向子ですね。
はい。わすれてましたm(__)m
さがしてみますです。