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高坂和子さん追悼

2005年10月29日 21時43分49秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 きょう10月29日の北海道新聞夕刊に、根室の画家、高坂和子(こうさか・かずこ)さんの追悼記事が出ていた。

 高坂さんの絵はふしぎな絵だった。
 近づいてみると緑の斑点のようなのに、ちょっと離れてみると、草むらの絵に見える。それも、明暗を強調した、写真のようにリアルな絵に見えるのだ。

 題材は、荒涼として、木に乏しい根室地方の野だった。
 いつだったか、道展に、じぶんの幼少時の写真をフィーチャーした構成画を出品していた年もあったが、どういう意図だったのかは聞きそびれた。

 「わたしの絵は抽象画なんです」
と語っていらした。
 方法論にきわめて自覚的な画家だったと思う。

 道展会員ではあったが、中央の公募展には出品していなかったし、東京での個展(下記リンク先参照)も、2001年に、周囲に勧められてやっと開いたという、どちらかというとひかえめな方だったので、知名度はそれほど高くない。
 しかし、北海道の絵画を考える上で、絶対にはずせない画家であることは間違いない。

 ご冥福をお祈りします。

http://kgs-tokyo.jp/tsubaki/2001/010514.html

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2 コメント

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Unknown (きたのみち)
2008-02-14 09:58:31
札幌芸術の森美術館の「愛する美術part2]は行かれましたか?高坂和子の絵、展示されています。
返信する
part1は執筆中 (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2008-02-14 23:52:59
きたのみちさん、はじめまして。

情報ありがとうございます。
おそらく芸術の森美術館が「北の創造者たち展」で高坂さんをとりあげた際に入手したものだと思います。
そのうち見に行きますね。
返信する

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