西区・三角山のふもとにある「倫土(ろんど)」で、木工の船山奈月さんと白磁の菊地絹枝さんの2人展がひらかれています。
菊地さんは「倫土」の主宰者で、ここで陶芸教室もひらいています。
彼女の白磁はほんとうに白いです。
朝鮮白磁のどこか悲しげな白さにくらべると、スタイリッシュで透明な白さを感じさせます。
ドーナツ型の花器など、ユニークなかたちのものも多いです。
船山さんは2003年に道教大を卒業した若手で、これがことし3度目の発表です。活溌に制作・発表を続けています。
彼女がいちばんつくりたいのは、大きな食器だそうです。
「桜ながれ皿」「杉楕円皿」など、曲線をいかした個性的なフォルムですが、シンプルで、木が持っている本性を生かした自然なかたちだと思います。
半球型のうつわもユニーク。断面がわずかにへこんでいて、料理でもアクセサリーでも置けるのですが、そのまま眺めていてもたのしそう。
「食卓の主役は陶器で、木のうつわは何個も置かれるわけではないので、そこで全体をうまく引き立てるような、そんなうつわをつくっていきたいです」
最近は、木に直接チョークでかたちをかいて、彫りはじめていくのだそうです。フォルムの自然さは、思い切りの良さからきているのかもしれません。
デザート皿などもかわいいですね。ちいさなさじがついています。
08年5月27日(火)-6月1日(日)10:00-18:00(最終日-15:00)
GALLERY 倫土(西区山の手3の12 地図K)
東西線西28丁目から、ジェイアール北海道バス「循環西20・西21 山手線」に乗り継ぎ、「山の手4条11丁目」降車、徒歩2分。平日日中は1時間に2本ずつ
東西線琴似駅もしくは宮の沢駅から、ジェイアール北海道バス「琴29 琴似西野線」の乗り継ぎ、「山の手4条11丁目」降車。平日日中は1時間に1本ずつ
(駐車スペースあり)
■02年のグループ展「桃源郷」(画像なし)