北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

松田与一「愛と希望」 東川町の野外彫刻(11)

2024年06月19日 13時18分14秒 | 街角と道端のアート
(10)はこちら  上川管内東川町で「農民彫刻家」として活躍し、札幌・創成川沿いの大友亀太郎像などを手がけた松田与一さんの彫刻が、農協(JAひがしかわ)の前にあります。  若い男女と、子どもの像です。  男性は上半身裸で、肩の上に幼い子を乗せて前方に指をまっすぐさしています。  新しい時代の、希望と夢を感じさせる農家を表現しているようです。  きまじめな感じは、松田与一さんらしいと思います。 . . . 本文を読む

2024年6月は後半へ

2024年06月18日 13時36分50秒 | つれづれ日録
 6月16日(日)は午後から外出。  きのう行けなかった3カ所を回りました。  お祭りでごった返す地下鉄南北線中島公園駅を降りて、TO OV cafe / gallery(ト・オン・カフェ)で「河合春香個展 アナロジー /純粋な確認行為」(16日で終了)。   これまでにくらべ油彩のタブローが減り、水彩のドローイングが大半を占めるようになりました。  きちっとしたかたちをとる前の、日々の息づ . . . 本文を読む

■さとう綾子日本画展 香る色・Flower (2024年6月13~18日、札幌)

2024年06月17日 13時04分24秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 小樽出身、札幌在住の日本画家による個展。  百貨店の画廊では、グループ展に参加したことはありますが、個展は初めてだそうです。  花の絵が大半ですが、日本画の花という旧来のイメージとはかなり異なる絵です。  花一輪を、真っ正面から描いているのです。  なかでも筆者がおどろいたのは、冒頭画像の右端「あなたらしく」。  なんと、チューリップを真上から見て描いたのだそうです。この発想には、脱帽です。  . . . 本文を読む

2024年6月15日も訪れたギャラリー・美術館は5カ所

2024年06月17日 07時42分50秒 | つれづれ日録
 午前は、この日がオープニングの「共振」展のギャラリートークを聴くため、本郷新記念札幌彫刻美術館に行きました。  6人の札幌の作家(美術家と歌人)が本郷新と「コラボ」した、非常に意欲的なキュレーティングの展覧会です。オススメです。  地下鉄東西線を西28丁目駅で降りたら、バスの発車まで25分もありました。  待ちきれず、円山公園駅バスターミナルまで歩き、円山西町行きのバスに乗ることにしました。 . . . 本文を読む

小樽→札幌。2024年6月14日その4

2024年06月16日 13時00分18秒 | つれづれ日録
(承前)  次の目的地は、市立小樽美術館のミュージアムショップです。  先日、購入するのを忘れた「SEVEN DADA'S BABY 再考」展の図録を買い求めるためです。  国道5号まで出てバスに乗るか(本数が多いのでそれほど待たずにすみそうです)、1.8キロの道のりを歩いていくか、迷いました。  先ほど来た道を戻って、ひたすら真っ直ぐに歩くことにしました。突き当たりにあるのが、目指す美術館・ . . . 本文を読む

■いなべみのり ひとつひとつていねいに空想を壊す(2024年6月12~16日、小樽)=6月14日その3

2024年06月16日 11時00分57秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(承前)  南小樽駅を出て、駅前の十字路から南東をまっすぐ進みます。  郵便局や信号機のある交叉点を過ぎ、次の、信号のない交叉点を右に曲がって、「新地町踏切」を渡り、すぐに左手に折れると、生活道路沿いに旧園田商店が立っているのが見えます。  2階建ての、ふつうの家ぐらいの大きさです。  会場に入ると、ワンドリンク制ですと言われ、作品を見てから註文でも良いとのことだったので、まずは2階に上り、こ . . . 本文を読む

2024年6月14日はまたも小樽へ

2024年06月16日 08時05分00秒 | つれづれ日録
 午前は、シアターキノで、ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演の映画「PERFECT DAYS」を見ました。  この日がロングランのロードショーの最終日。  無口なトイレ清掃夫・平山にふんする役所広司の演技が見事でした。  パンフレット(1100円)を買いました。  Wim Wenders のフィルモグラフィが載っており、横4列にわたって彼が監督した映画のポスターが新しい方からずらっと並んでい . . . 本文を読む

■北村哲朗彫刻展ー樹憶 III (2024年6月11~16日、札幌)

2024年06月15日 23時08分04秒 | 展覧会の紹介-彫刻、立体
 2010年からほぼ毎年個展を開き、新作の木彫を発表している北村哲朗さん。  登別市在住ですが、伊達市大滝の作業場で創作を続けています。  今回も、さまざまな樹種による大作や小品が並びました。    イタヤカエデの一本の木による「風のトルソ」。  まず、今どきこんな巨木があることにおどろきましたが、北村さんに話があったときは「このままだと薪になっちゃうよ」と言われたそうです。  木の中の空洞な . . . 本文を読む

2024年6月9~13日。まだ仕事

2024年06月15日 07時53分17秒 | つれづれ日録
 9日(日)  終日家にいました。ブログ執筆と休憩。  10日(月)  この日から12日まで3日間連続で、原稿執筆に苦吟。     10日は、この日まで3日間のみ公開だった、澁谷俊彦個展「静寂と沈黙のはざま」を見るため、自家用車で東本願寺札幌別院へ。  建物内に本格的な茶室「愚邱庵」があり、そこから窓の先に続く石庭とを会場に、Generation シリーズが配置されていたのですが、和の空間 . . . 本文を読む

■第65回北海道書道展 (2024年4月30日~5月13日、札幌)

2024年06月14日 08時32分00秒 | 展覧会の紹介-書
 今年の北海道書道展で、記録に残しておかなくてはならないことは、今回から「会員・公募展」と「招待・会友展」という、二つの期間に分けて開催するようになったことです。  昨年までは、「北の書作家」という副題を持つ「会員・招待展」と、一般の公募作品の展示を、時期をずらして札幌市民ギャラリーで行い、会友展は、札幌パークホテルの地下で開いていました。  つまり、三つの展示を順々に開催していたのです。  以前 . . . 本文を読む

■おばけうさこ×こんの工作所 exhibition “ Letter ” (2024年5月2~26日、札幌)

2024年06月13日 07時45分00秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 カラーフィルムを使ったスナップ写真を撮る「おばけうさこ」さんと、音楽イベントの装飾などで活躍するこんのあきひとさんの「こんの工作所」のコラボ展。  喫茶こんは、ほっとできる良いお店だけれども、奥の展示室はかなり狭いです。かつて札幌最小のギャラリーといわれた gallery new star よりも小さな部屋なのです。  その小ささを逆手に取って、郵便箱のような小さな箱を設置してその中に広大な空 . . . 本文を読む

2024年6月に開かれる展覧会などのお知らせ

2024年06月12日 08時52分25秒 | 展覧会等の予告
 多くの方から展示などのご案内をいただいています。ありがとうございます。  3~5月はアップできずにいて、すみません。  文中の「@●●」はツイッター(現X)のアカウントです。  随時更新します。  掲載希望者はご連絡ください(掲載されているけどやめてほしい、という希望も、もしあれば)。誤りがございましたら、ご指摘いただければ幸いです。 ★新規追加★ 札幌●共振ー本郷新+北海道の現代アーティ . . . 本文を読む

■大嶋美樹絵展 ~やがて満ちてくる光の Ⅱ~ (2024年4月23日~5月6日、札幌)

2024年06月12日 07時55分00秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 大嶋さんは札幌拠点の画家。  道内の団体公募展には出していませんが、二紀展には続けて出品していて、個展も時折開いています。  個人的な感想を言えば、2010年代におもに取り組んでいて「其処そこは此処ここです」という題の個展で発表していたシリーズが、筆者は好きでした。  おもに小樽の観光地を俯瞰 ふ かんしてとらえた絵なのですが、人々がふしぎな行動をとっていたり、地面に亀裂が入っていたり、遠くか . . . 本文を読む

■道銀文化財団 ARTIST FILE―らいらっく・ぎゃらりい移転オープン記念展 vol.1 平向功一展 (2024年5月15~26日、札幌)

2024年06月11日 13時29分00秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 4月23日に移転オープンの話題を書いた後、すっかり情報の更新をサボってしまいすみません。  すでにvol.2 の久野志乃展が終わったというのに…。  既報のとおり、移転オープンの記念として9月末まで、10人の個展を2週間サイクルで順に開催中です。  いずれもこれまでに道銀芸術文化奨励賞を受賞した画家や美術家。  水曜スタートで翌々週日曜までの12日間というサイクルです。  で、これはたぶん少 . . . 本文を読む

■「琳派×アニメ」展 ~尾形光琳、神坂雪佳から鉄腕アトム、リラックマ、初音ミクまで (2024年4月20日~6月2日、札幌)=5月30日(2)

2024年06月11日 00時01分23秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
(承前)  画像を6月2日にアップし、テキストは11日に追加しました。  北海道ではめったにない琳派の展覧会なので、とてもありがたく拝見しました。俵屋宗達や尾形光琳、鈴木其一らの作品もありました。  それだけに、後半の「アニメ」部分が、どうして付け加えられたのか、正直なところよくわかりませんでした。  前半だけでは分量が足りなかったのでしょうか?    右側は鈴木其一《春秋草木図屏風》、奥は . . . 本文を読む