まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

思い出も ほどほどがいい 村祭り

2011年10月02日 | 時には日々是日

  ♪村の鎮守の神様の
  今日はめでたい御祭日
  ドンドンヒャララ ドンヒャララ
  ドンドンヒャララ ドンヒャララ
  朝から聞こえる笛太鼓・・・・・♪

 という歌があったが、その村のおまつりに行ってきた・・・。

 

 朝の10時前だというのに、人っ子一人いない・・。露店のおじさんも暇そうに携帯電話ばかりをかけている。「あれれ・・・」だな。それだし、笛太鼓の音も全く聞こえない・・・。

 ここは・・「郷社」という社格らしい。府社=県社=藩社>郷社>村社・・・というランクの、村の神社よりは少し上のランク・・・みたいなものか。神社については教養科目で「神道学概論」を学んだだけだから、詳しいことはわからないし。

 

 このおまつりには、「富田西村」「富田中村」「富田東村」それに「田面(たづら)村」が参加していたようで、未だに法被に、そんな字が染め抜かれている。つまり・・四つの村の神社みたいなことか。

 

 誰も来ないのでは待っていても仕方がないので、峠を越えて、いつものさぬき市津田の「松原うどん」に行った。道の駅「津田の松原」敷地内にあるおうどん屋さんだ。

 

 で、ここのお店の「一押しメニュー」の「肉うどん小」を注文した。400円だった・・・。

 実は・・・昨年の自治会長さんからの「申し送り書」に、「たづら獅子・奴についてはご祝儀を渡すこと・・・」という項目があるが、この獅子舞と、奴さんが、いつ、どこに来るのか、来たのかがわからない・・・。だから・・ご祝儀を渡すタイミングがわからずに今日になった。

 

 そこで・・・、おまつりの当日ならば、どこかで会えるに違いないと、お宮さんで待ったわけだ。言うちゃなんだが・・・、お宮さんなんぞ・・・中学校を出てから来たことがない・・・。だから・・どういうしきたりなんだか、どういうルールなんだか、まるで覚えていない・・・。

 こどもの頃には・・参道に露店が所狭しとならんでいたし、この参道に人々があふれていた・・・。それがどうだ・・・、人っ子一人いないし、猫の子一匹も通らない・・・。

 「もう、おまつりは終わったんやろうか・・・」みたいな不安感・・・。私は・・ご祝儀を渡さないと、今月のお仕事にならないのだ・・。

 

 それでも・・12時を過ぎると・・三々五々・・人々が集まり始まり、獅子舞の奉納なんぞでにぎやかになってきた・・・。

 

 これは・・「筒野の虎獅子」というらしい。この獅子を指揮する「曲打ち」みたいな役柄の子がこの子・・・。

 

 なかなかに凛々しくて、舞もよかった・・・。こういうお子を残さないといけないし、こういう子供を育てないといけないね・・・。

 

 13時になると・・・ようやくに神事らしい神事が始まって・・・こういう小学生や中学生による「浦安の舞」になったりして・・・。

 

 14時前くらいから・・・「行幸」が始まった・・。こういう行事には関わってこなかったから、どういう順番なんだか、どういうお作法なんだかわからんのだけれど、ま、大名行列みたいなものらしい・・。こういう毛槍の奴さんやら、鉄砲隊やら、金紋先箱なんぞが並んで行って、神様の乗った御神輿が続くらしい・・・。

 

 この頃になると・・、さすがに参道は人々でいっぱいになるが、子供の頃には、御神輿も三台ほどがあって、消防団員やら警察官らが警護をしていたが、今はそういうこともなくなったらしい・・・。

 過疎化と高齢化、そして少子化・・・。ひさびさに見たふるさとの秋祭りは・・・最後まで見届けられないような寂しさに包まれていた・・・・。

 

じゃぁ、また、明日、きっと会えるといいね。


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