命果つ

天気　曇時々晴

朝、訃報があった。
4月30日の日記に書いたホスピス入院中の先輩が亡くなった。26日のことだという。
その後に見舞いに行った知人の話を聞いても、まだ元気で居られると思っていたのに・・
献体しているという話は聞いていた。葬儀もしないという。墓もすでに決めてあって「信州の山が見えてとっても良い場所」と以前に聞いていた。初期の膵臓がんだったが、手術も抗がん剤も望まずに最後の日々を穏やかにホスピスで過ごしたのだ。
もう一度見舞いに行けば良かった・・と思っても仕方のないことだ。合掌するほかはない。

そんな思いを持ったまま、今日はランチの約束があったので神楽坂まで出かけた。
神楽坂の通りをちょっと入った裏道にある大きな料理屋さんで、加賀料理の昼膳を食べた。



いつもの長いつきあいの仲間。楽しいはずが、話の輪にあまり入れない。
先輩の訃報やら、ここには書いていない諸々のことを抱えていて、今日は気持に余裕がなかった。

皐月富士その彼方へと発たれけり　KUMI

濃紫陽花

天気　降ったり止んだり　夜雷雨

もう止んだようだが、一時はかなり強い雨だった。わが家は関係ないものの、どこかで豪雨になっていたかもしれない。

家から見下ろす通りの向こうの紫陽花も、最後の濃い色に変わっている。そろそろお終いということだろう。駅に通じる通りなのでたくさんの人が通る。長い間、きっと楽しんでくれたことだろう。

普段サッカーにはさほど興味を持たない野球狂なのだが・・これで最後かもしれないＷ杯の試合、パラグアイ戦が始まる。ちょっとだけ見てから寝ようか。

紫陽花の終ひの花の群青に　KUMI

子猫の声

天気　曇午後一時雨

昨日の夕方から、子猫の啼き声が聞こえてきて気になって仕方なかった。多分マンションの庭に捨てられた猫なのだろう。ペット禁止なので、隠れて飼っている家があってもベランダに出すことはまずないから。
ノラ猫は何匹か居る。通りに面していて草木が適当に生えているので、そこに誰かが捨てていくのだろう。何年か前も、子猫が居たことがあった。段ボールの中に隠し、小学生が餌を与えているのを見て見ぬふりをした。ノラは、大人になれば逞しく生きるが、子猫は・・
夜中も啼いていて眠れなかった。今夜はどうなのだろう？まだ生きているのだろうか。夕方ちょっと聞こえた啼き声も今は聞こえなくなった。

ぐんぐんと甲斐より来たる夕立雲　KUMI

赤城自然園

天気　曇がち

一昨日は私の誕生日。ともかく誕生日を迎えられるのはありがたい。と、病気になってからはつくづく思う。
で、その日は友人夫婦と山で緑を満喫した。わらび採り放題のスキー場、ちょっと歩き廻れば重たいくらいに採れる。



ほととぎす筒鳥山の深さかな　KUMI


昨日は、少し雨模様の中、関越道を赤城インターで途中下車して、赤城自然園へ寄った。
ここは自然をそのまま残しながらも人の手によってきちんと管理された園で、とても心地良い。緑の中を散策しながら花を愛で水音を楽しみ、まさに森林浴だ。今回が二度目の入園、今度は秋の紅葉を楽しみたい。
残念ながら雨がパラパラ降っていて、傘の必要な時もあって、カメラを思うように使えなかった。望遠レンズは持参しなくて、初めて、小さな方のレンズで花に挑戦した。今度はゆっくりとカメラに時間をかけたいが・・

デジブック 『赤城自然園』

濃紫陽花

天気　降ったり止んだり　夕方晴

朝のうちは強い雨がまだ降っていたが、そのうちに止み、また降りだし・・夕焼の頃には富士山もちらと見えた。梅雨どきらしい忙しい天気の変化の一日。
紫陽花が、また精気を取り戻した。色も濃いものにどんどん変わっていく。

吟行句会を休まねばならない用が出来て、午前は市役所へ。帰宅して、午後は通院ふたつ。
月１回の内科の通院、いつものように薬局で薬を貰ったら、薬剤師さんに「お腹の具合はいかがですか」と聞かれた。この薬局は、患者に良く声をかけてくれる。
「相変わらずです、太れなくて・・」
「太れる薬はありませんものね」
「ええ、先生にも言われました」
ほんと、ＴＶも本も新聞もダイエットの話ばかり。太りたい悩みを解決する話は聞いたことがない。もしかしてネット検索したら、そんな人たりの集まる所があるのだろうか？

雨足の紫陽花の首傾ぐほど　KUMI