KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

お誕生会

2021年01月31日 | 俳句
天気 晴

毎月の晦日の昼食には、その月に誕生日を迎えた人の誕生会をしてくれる。何だか幼稚園とか保育園みたいだけれど、この時期、卒寿だ米寿だ、といっても身内と祝える訳ではないので、これもまた有難いこと(私の誕生月はまだまだ先)。本人にはささやかなプレゼントがあり、ご馳走、とまではいかないがランチは刺身とか天ぷらが出るので結構私も楽しみ。
残念ながら、今日は海老フライだった。う~ん、私には刺身の方が有難い。

今月の誕生日の人の中に、大正生まれの男性が居た。同じ階で、いつも食事に行く時エレベーターでご一緒する。足は少し悪くて杖を使っているが自力で歩けて、洗濯も自分でしている。入浴は介護の人が一応は付くらしいが。今は猫背になっているものの、身長もかなり高く(夫が174㎝あったので、身長の察しはつく)髪もふさふさ、私はてっきり、まだ80歳半ばくらいだと思っていた。
クリスマス会で、さだまさしの「関白宣言」を歌った。旨い、とは言えないが、なかなか良い声で。練習はいつも、タブレットでYou tubeを見ながら歌っているのだという。ただ、耳は遠いので日常会話は疲れる。

まさか、大正生まれ、それも大正の最後に生まれた私の長兄よりも上とは・・長兄は、80歳でとうにあの世行き。
ここに居ると、つくづく年齢と元気さとは関係ないと思う。
なので、病気のデパートのような私は、ここでは年齢を明かさないことに決めた。「まだお若いのねえ」と言われるのが厭なのだ。私も、人の年齢は、本人には絶対に訊かない。「90歳過ぎたとは見えない元気さですねえ」などと言っても、その隣に「80歳なのに車椅子の認知症」の人も居るのだから。
そして「年寄だからスマホとかタブレットとか、もう覚えられないわ」と言う人には「年齢は関係ないわよ」と言うことにする。彼のほかにも、90歳過ぎてスマホやタブレットを使う人は居る。

さてさて、そんな日だったが・・外出禁止令を守ること5日目。私の人生で、入院以外ではこれだけの長期間を家の外へ一歩も出なかったのは初めてのことだと思う。よく頑張りました。
今日は、近所の友人に頼んで日常食べる不足のものと仏花を買ってきてもらった。本当に申し訳ない。外は、ぽかぽかのお散歩日和らしい。頑張れ!明後日になれば整体治療で外へ出られる。といっても道草なしだ。緊急事態宣言は、3月まで延長になるらしいという。こちらの禁止令もそれに合わせる? 私が今の体調であと10年生きられる保証があるのなら、今の閉じ込め暮らしもまだまだ頑張れるけれど・・

日脚伸ぶ別るるときは手を振つて  KUMI
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寒の富士

2021年01月30日 | 俳句
天気 晴

今朝は、久々に真冬の全き姿の富士山が。写真は前の家からの、去年の今頃のもの。今日は雲もなかったので、この写真よりもすっきりしていた。

さて、食事の席の苦痛から解放されて、まあまあの食事時間を過ごしてきたが・・一つ、気がかりが。
別に都合が悪い、ということではないけれど数日前からちょっと気になる。私が今の席へ座るようになってから、前の席に居る人が、ず~っと同じセーターとズボン(パンツ、と今は言うけれど、バアチャン用のウェストゴムのもの)なのだ。今月の19日から今日は30日だから、10日間全く同じものを着ている。というか、その前から同じグリーンのセーターの人、と覚えていたので(今は名前を知っている)もう、半月以上は同じスタイルなのだ。もっと前からかもしれない。
外出しない日々で食堂へ来るだけ、という暮らしでもオシャレな人は多くて、二、三日同じものを着ることはあってもそれ以上は色々と着替えるのが普通。他のお二人は車椅子だがとても身だしなみが良く、素敵なカーディガンを着てこられる。
ま、どうでも良い、と言えばどうでも良いけれど、半月以上も同じものを着ているから、袖口が光ってきている。同じ市内に家はまだあって、一人暮らしだったが、息子さんが近くに住むのだと言っていた。着るものがない訳ではないと思うけれど・・。少し認知症気味かな、という感じはしている。手持ちがないのなら、息子の奥さんがいるらしいので電話すれば持ってきてくれると思うのだけれど・・って、大きなお世話、かもしれない。
などと、どーでも良いことがとても気になっている。何しろ、監禁状態で世間がせまくなっていますからねえ。

お口(眼)直しの寒紅梅と、梅の木のカワセミ。5年前の写真から。






探梅の道に迷うてゐるらしく   KUMI
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偏見・差別

2021年01月29日 | 俳句
天気 晴

朝、室内散歩に行く1階から見える林の木の枝に黒い塊りがある。良く見たら、鳥の空き巣のようだった。ヒヨドリだろうか。
2000歩でひどく疲れ(目まいがしてきた)帰って4階から山並みを見ていると、尾長が目の前を飛んで電線に止まった。
ここへ来てから初めて見る。以前の家のあたりは、木が多かったので結構飛んできていたけれど。ここの窓からは鳩とムクドリばかりで、ヒヨドリもあまり見ない。ちょっと寂しい。そろそろ、梅にメジロの来る頃だ。

この暮らしがいつまで・・と考えるのは心身に良くないと解っていても、オリンピックは開催する方へどんどんシフトされていくし、感染者は減らないし。都の感染確認数が減っているのは、今までのように感染者の接触者を追跡調査しなくなったから検査数が減ったから?だろう。追跡して、感染確認しても入院先や療養施設がなく居宅患者を増やすばかりだから・・らしい。
東京とその隣接県は最悪状態だ。
昨日、罹患して治癒した現役の女性の話に驚いた。
治癒して初めて出勤したら、上司に言われたのは
「仕事を始める前に、同僚や関係者に謝罪しなさい」ということだったそうだ。「そうでなくても、同僚に感染させたのでは、とかなり悩んでいたのに、謝罪ばかりしなければならないのか」と心が折れた、と。言われなくても、病気で休めば同じ職場の同僚には「ご迷惑をおかけしました」と言うのは昔からの常識。治癒して出勤したら「大変だったわね」と労うのが普通ではないのだろうか。それを何よりも先にすることが「感染した謝罪」とは・・
その他もろもろ、コロナに感染した人や家族への偏見と差別が世の中には渦巻いているのだそうだ。
もっとびっくりしたのは、高齢者施設(感染者を出していない施設)に勤務する人の家に「コロナをまき散らすな、仕事をやめろ」という紙が貼ってあったという話。今、世間では「あらゆる高齢者施設=コロナ感染の根源」という解釈が成り立ってしまったのだろうか。逆でしょ、施設の外からコロナは老人を狙ってやってくる。
感染が解ったら孤立してしまうのもそういう偏見差別があるからだ。友人知人身内に「感染しちゃった、陰性になるまで買い物をお願い」と頼めない世の中・・日本もお終い。

尾長来てぎぃとひと声春隣  KUMI
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牡丹雪

2021年01月28日 | 俳句
天気 曇のち雪

最近パソコンのご機嫌が悪い。カメラの写真の取り込みが、なぜか以前のように簡単には出来なくなった。といっても私の扱い方が悪いのだと思うのでパソコンに当たり散らすのはやめる。
今日は、句友のメールの返事をしたら、そのメールが「送信不可」になってしまう。使い慣れたout look なので使い方を間違えるとは思えない。先日はやりとりしているのだし・・
何度やり直しても同じだ。何しろ送信不可の理由が英語なので何やら全く解らない。もっとも、日本語だって解る訳がない。でも、受信は出来ているのだ。パソコンのメールしか使わない個人の友人・知人は、もう何人も居ない。あとはスマホのメールかLINEで繋がる。でも、この句会の先輩はガラケーを持っていることは知っているが、番号を聞いたことがなく、家の電話もどこかに書いてあったっけ・・というくらい、メールしか連絡方法がない。
こんな時のために使えるようにした、使い方のよく解っていないG-mail で送ってみよう。

そんなことでモタモタしていて、窓の外を眺めたら、ひらひらと大きな雪が降っていた。


午後には雪になる、という予報だったが当たるとは思わなかった。大雪になる、という予報が外れた先日のこともあり。でも、今日の雪はどう見ても綿をちぎったような雪から始まり、水っぽいので積もることはあまりなさそう。

以上はカメラで撮った。
こちらは、スマホで撮ったもの。あまり変わらない?



困ったことに、「牡丹雪」「綿雪」は春の季語。でも、そろそろ2月が近いので、春の季語も使える時季になったということだろう。

溶けるため窓に貼りつく牡丹雪  KUMI
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ご褒美

2021年01月27日 | 料理
天気 曇のち晴

午後になって晴間が出てきた空。とっても暖かい日だったらしい。日の当たらない部屋でも、昼間は暖房を切っていてあまり寒くはなかった。

たまには褒めて貰わないと、生きていけません。
結社誌の2月号が届き、私の句が巻頭の20句の上の方になっていた。この場所だと主宰の評をいただくことが出来る。

  移り来て終の住処の夜の長し  KUMI

ブログに載せた句を推敲したもの。結社によっては一度ネットに上がってしまうと「発表句」として投句出来ないところもあるようだ。私は、他の句会や応募(今はどこにも応募していない)には無論ブログに載せた句は使わないが、主宰は別。誰かが読んでいても主宰の評価はまだ得ていないのだから。結社で禁止されたらそれに従う。
という句、主宰の評には「・・夜長の句として実に見事な一行。淋しいとか哀しいとかを言われず冷静に現状を見つめて詠みあげていられる・・」といった言葉もあった。
有難いこと。評まで書かれる位置になることは何年に一度、もないことなので、これが最後の主宰の「ご褒美」になるかもしれない。

さて、結社誌と一緒に届いたのは、先日カードの変更手続きに苦労した、デパートのバーゲンで注文したポシェット。カード会員は配達料無料なので少ない買い物も安心できる。


買い物とか(今は行けないが)、食堂へ行くときや館内で、ちょっとしたものやスマホを入れて持ち歩く。今使っているのは色合いが夏用で、汚れが目立ってきてしまった。
自分への御褒美でございます。外を歩けるようになったら、便利に使える大きさだ。でも・・通販の盲点が。模様を、私は水玉かと思っていたのに、届いたのを見たらハート型だった。店で買うとしたら、ちょっと考えたかもしれない。

居眠りに誘(いざな)はれゆく日向ぼこ  KUMI
コメント (14)
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