KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

行く春は眠い

2023年04月29日 | 俳句
天気 晴のち曇がち

近所の塀代わりのフェンスに咲くクレマチス(鉄線花)。正確には、夏の季語になる。これも早い開花になってしまったのかも。
すぐ近くに学習塾があり、そこのマリーゴールド(金盞花)がみごとに咲き揃った。

先週通ったときはあまり綺麗ではなかったのに、5個くらいあるここのプランターの手入れは、いつも感心する。葉牡丹もいつも楽しませてもらっているし。

実は、施設の隣にある林のえごの花が咲いたかな?と確認に外へ出てみたのだ。1階の応接室から確認は出来るけれど、まだ咲いてはいないようだ。えごの木は数本あって、咲くと林が明るくなる。


いつもなら連休明けくらいから咲くのにもう、少しずつ咲き始めていた。咲き揃うと散るのが早い花。
90歳のお友達に「もうすぐ咲きそう」と報告したら、どんな花か知らない、と言う。今の部屋の窓から見えるかもしれないし、同じ市内に住んでたのに?とかえってびっくりした。多分、この辺りが武蔵野の雑木林の頃には、クヌギと一緒にえごの木もたくさん生えていたのでは?と思うくらい、林が残っていればえごの木も残っている。実はロウソクの原料になる、と聞いたことがある。戦後には泡立てて石鹸の代替にした、と聞いたことも。
「見たことはある筈よ。だって、市内にいっぱいあるから」
私は若い頃に活花もたしなみ、花には興味のある方だったので知っていた。が、俳句を始めて何年か経った頃、句会へ入った新しい人が、吟行でえごの花の一面に散り敷いたのを見て「こんなに綺麗な花、見たことがなかったわ」と感激していた。でも彼女の家は、このあたりよりも山沿いで、えごの木はたくさんありそう。興味がないと見るだけで終わるのだろう。名前と季節、覚えましょ、ボケ防止の一つです。

最近は、昼食のあとに睡魔が襲ってきて困る。昨日は2時ごろに「頼りにならない訪問医」が来るということで眠らずに我慢していた。でも、その甲斐なく、相変わらず私には有益なドクターではなかったけれど。今日は・・2時頃に珈琲飲んで何とか凌いだ。珈琲は、飲んでから30分経たないと効果が現れない、とか。ほんと、飲んでからは眠らぬよう、室内を冬眠から醒めた熊のようにウロウロ。何とか瞼の開くのを待った。また、天気が下り坂のようなので、そのせいもありそうだ。
5月連休の頃はもっと天気の落ち着く日が多いのだが、今年はあまり良くないのかもしれない・・と、私の体の天気観測も、あちこち病気が増えて正確性がなくなった。

囀りの通り抜けゆく雑木林  KUMI
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大型連休前日

2023年04月28日 | 俳句
天気 晴

ええと・・今日は何でもない普通の金曜日、明日が昭和の日・・昭和には天皇誕生日だった。今は「昭和の日」と言う。カレンダーにそう書いてあるのでそうなのだろう。何がなんだか解らなくなってくる連休の始まりは明日から。私には関係ないので、テレビでコロナ明けの賑わいを眺めるだけだ。本当にこれでコロナ騒ぎが終ったと言えるのかどうか解らない。でも、街はもう、大変な賑わいになっているし、マスクをしている人が殆どとはいえ、飲食店はアクリルの仕切り板を外して・・その仕切り板の始末が、大量に全国で溢れてしまい、大変らしい。又コロナ騒ぎが来たら・・と、捨てられない接客商売の店も多いようだ。
あの邪魔な仕切り板(パーテーション)、どこまで効果があったやら、と思わないでもないけれど。
写真の楓若葉、市民ホールの横にあって、四季を通じて横を通るのが楽しみだ。もっとも、出かければ嫌でもそばを通ることになる場所。木がまだ若いせいか新緑もまた、明るくて活き活きしている。
せめて、マスクをせずに施設周辺を歩くくらいの楽しみしか私には出来ないけれど・・それも又、生きていているから出来ること、新緑の中を生きているだけで幸せ。

今、どこの街へ行っても咲いているツツジ。オオムラサキツツジ、と言うのかしらん?


これが終ると、サツキが咲き始める。サツキは市の花で、私は派手なツツジよりも控えめのサツキの方が好きだ。市の花として町じゅうに咲いているのを見慣れたためかもしれない。
昨日の午後は、暖かくて気持ち良い日差しだったが、風が強くてあまりゆっくり日光浴が出来なかった。今日は風も弱くて、昼前の日差しが心地良かった。今日の買い物はドラッグストアに限定し、スマホのメモ帳にリストを作り・・完璧。必要なものは殆ど買うことが出来た。スマホが一番便利、と最近は紙ではなく買い物メモはスマホにした。メモ紙は仕舞った場所(バッグかポケットか)を忘れたり・・もっとひどい時は、持参することを忘れる。スマホは財布代りなので忘れない。忘れたらとりに帰ることになる。それと、今は右手で文字を書くのがとっても苦痛なので(中指が痛む)出来ることなら鉛筆も使いたくない。

100%の目的達成した、と満足して帰宅したら・・あ、今日と明日はカフェの安売りの日で、ドラッグストアの前の店でドリップ珈琲を一箱買って帰るつもりだった。やはり、メモしていかないと忘れるものだ。ま、いいか、急がなくても珈琲はまだたくさんストックがある。このくらいの物忘れは、認知症と関連しない。

木洩れ日の明るく揺るる若楓  KUMI
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初夏のような

2023年04月27日 | 俳句
天気 晴

久しぶりに晴天となり、富士山も見えてトンネルを潜り抜けた気分になった。かといって体調が快適にはならないが、コンビニ支払いの用があって午後は出かけてみた。郵便局は体力がなくなり遠く感じるようになってしまったので、支払いはもっぱらコンビニ。本当に便利になったものだ。欧米人が日本のコンビニを大絶賛する気持が解る。お菓子のコーナーなど覗いたら必ず何か買いたくなるので、今日は支払いだけにしておいた。
コンビニへは、公営住宅の脇を行くと近道。建物の陰にトキワツユクサ(上の写真)が、もう咲き乱れていた。え、いくら何でもまだ連休前、春なのに・・と、何だか気持わるい。この花、最近はだんだん増えてきて、青い本来の露草を押しのけて蔓延るような勢いに見える。そう思うのは私だけ?外来種なのでしょ?牧野富太郎先生、教えてください。
私は花を好きな割には、草花にあまり詳しくない。「可愛いものを見るのが好き」というミーハーでしかないようで。

連休明けからコロナの特別対策がお終いになるという。出入国はいよいよ今月末までになるとか。コロナの収束、と言ってもいいのかどうか。落ち着かない。
昼下がりの人もまばらな駅前をベンチから見ていると、この写真に写っている人全員がマスクを着用している。


私はしていない。私のような人間が、こんなに人と出会わない場所や時間帯でも珍しい。スーパーやコンビニへ入るときはマスクを出すけれど。もう、一人で外を歩く時は真面目に装着しなくてもいいのでは?多分、西欧人は日本へ入国してびっくりしているだろう。もう、花粉は殆ど飛んでいないのだし、室内のコロナ対策は必要でも、野外での単独行動や仲間との行動なら、不要では?
ま、人のことなんかどーでも良いこと。自分のことだけ考えよう。

今年も、駅構内をツバメが飛び交っている。巣作りしているらしく、細い草をくわえて私の目の前を駅の中へ。
一時、駅の改修工事でツバメの巣作りが出来なくなった。その前は大変だった。40年前はまだ田舎の駅のような昔の風情だったので、ツバメはあちこちに巣を作り放題で、駅の出入りは「落とし物」との闘いだった。今は、その頃ほどには作れないが、ともかく構内に立札は立つ。「ツバメの巣があります、フンに注意してください」今年はまだ、注意看板はなかった。
このホームの屋上にも巣があるような気がする。毎日、窓の前を忙しく飛び交っている。
市内のツバメ、最近は以前のように増えた気がする。大きな公園があるので、餌はそこまで行けば困らないのだ。
一時は、その公園の池畔からも姿がなくなったツバメ。あちこちの工事が終わって帰ってきたのだろう。ツバメの飛ぶ街が好き。

電線はつばめ一家の休憩所  KUMI
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認知症密度

2023年04月26日 | 俳句
天気 雨のち曇

昨日の続きの天気と認知症の話。
体調最悪のときにスマホに入れていて「愛用」している気象病アプリ「頭痛~る」を見ると、息苦しくて目眩の一番ひどかった午後の時間帯は、気圧が今日いちばんの低さだった。そこから、少しずつ上がっている。昨日テレビで見たように電子レンジで蒸しタオルを作り、ビニ袋に入れたままタオルに包んで首へ巻いた。あ、これは頚椎の辛いときに使える・・要するに血行を良くする方法の一つだ。

さて、認知症は臭いに弱くなる話。今日、エレベーターで何方かに訊こうとしたが、認知症の人は歩けても殆どが早めに介護士の誘導で食堂へ下りてしまう。わざわざ話をするために食事のテーブルへ行く訳にもいかず、話しそびれた。
歩けるのに誘導って・・と思う人も居るようだが、彼ら(彼女ら)はエレベーターの乗り方が解らない。下りる階の数字を押せばいい、と解っている人も、食堂が何階なのかが解らない。そんなの、教えればいいでしょ、と言う人は、認知症のことを理解していない。「食堂は1階だから1を押してください」と言えば、その時は理解する。でも、早い人は、数時間でその「1階」を忘れる。そういう人が一人でエレベーターへ乗ると、別の階で降りたりして迷子になったり、知らない人の部屋へ迷い込んだり・・
最近はそうした「事件」を防ぐために職員が同行することにしたようだ。以前は、迷子の人が居たりして随分と本人の部屋へ戻したり、面倒があったものだ。
昨日のことを忘れるどころか、朝のことを昼には忘れ、今の食事が夕飯なのか朝食なのかも忘れ、さっきトイレへ行ったことも忘れ・・中には入れ歯を入れてあることも忘れ・・でも、話すこと、食べることは普通に出来る人の多いのが不思議だ。そして、時計盤の針は読めなくなっても、数字と文字を忘れない、というのも不思議だ。

さて、これを読んでいて「もの忘れがひどくなったし、私も認知症かも」と思う人へ。「もの忘れ」は認知症ではありません。今朝の食事の内容を忘れても、食事したことを覚えていれば正常です。時計の針が11時半を指していて「お腹が空いた」と思い、外が明るいので昼食の準備をするのなら、正常です。本気の認知症の人は、午前も午後の何時何分かも解らなくなっていて、これから食べるのが昼なのか夜なのかも解りません。

こんなに認知症密度の高い所に居ると、何だか世の中、認知症だらけで、自分も簡単に罹ってしまうのではないか・・と思ってしまうことがある。でも、この施設の外へ出れば、そういう人たちは殆ど居ない。
夜になって、少し頭がすっきりしてきた。明日は晴れてくれるのだろうか。認知症になる前に、しておきたいことが沢山ある。

春愁を探すや闇を凝視して  KUMI
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認知症の予兆

2023年04月25日 | 俳句
天気 曇

何しろ気象病極まれり、の日。頭痛までしてきた。テレビでもその話を詳しくしていて、一日10℃の気温の高低差があると、自立神経が支障を起こす。こういう、うすら寒い日は首を温めると良いと昔、内科医に言われて、私は夏の暑さを感じる前までハイネックの綿のTシャツを着て首を保護しているけれど・・効果あるやらないやら。今日は時々蒸しタオルを首に当てたり。これも効果あるやらないやら。眠気覚ましにはなる。

予兆、って何の予兆かというと、認知症の話。嗅覚が鈍くなるのは認知症の予兆、と先日見たYouTubeで言っていた。なるほど、と思っていたら、テレビでもそんな話が出ていた。やっぱりねえ、と納得する。予兆なら、自分で判断できる。嗅覚がおかしくなったら要注意、ということで。これからは認知症の進行を抑える薬も開発されたし、健保適用になるかもしれない。・・私には間に合わないかもしれないけれど。実は今、「消毒薬の匂い(臭い?)」の有無で悩まされている。
ここのエレベーターは2基あって、こういう施設だから、1基はストレッチャーが使え、車椅子で自由に回転出来る広さ。もう1基は、狭くて普通の6人乗り。広い方は普段、車椅子の人優先なので私はあまり使用しないが、時々、誰も居なくてそちらが来たら乗ってしまう。ところがこの1ヶ月くらい、エレベーターの床に敷いてある滑り止めのゴム板を消毒したらしく、例の消毒液の匂いが・・なぜかなかなか消えない。私は気になるので介護士さんに「一緒に乗りましょ」と言われても「匂いが・・」と断る。あの病院の消毒の匂い、食事の前後にはあまり嗅ぎたくないものだ。
ところが、感じない人も居る。
「いつまでも匂うわね」と言っても、首を傾げて
「もう消えてるわよ」と言う。彼女は認知症ではない。
何だか、いつまでも匂いを気にする自分がおかしい?と心配になって今日は、朝、食堂へ行くとき「お隣のエレベーター、まだ消毒の匂いがしますね」と同じ階の人に訊いてみた。すると彼、「そうかな、昨日乗ったけど気づかなかった」と。彼は最近、マスクをしていない。足腰は弱いけれど頭はしっかりした方、と思っていたのに、そろそろ?
でも、同じテーブルで食事しているOさんは「いつまでも匂うわね」と。90歳のお友達も「また撒いたみたいに匂ってる」と言う。明日は機会があったら、どっぷり認知症の人に訊いてみよう。

ともかく、嗅覚の異常は認知症の予兆だというから、気をつけよう。

葉桜をくぐりてランドセルの列  KUMI
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