天気 晴
昨日は辛うじて体調も維持出来て句会も過ごせたのに、今日は・・目眩動悸息切れなどが台風到来直前のようにやってきた。実は、一昨日もひどくて、ちょっと休んでいた整体治療の予約をしていたのをキャンセル。今回の化学療法の副作用は軽くていいと思っていたら甘かった。ちょうど1週間が過ぎて、頭痛やら腸の障害やら動悸目眩やらがどっと押し寄せた。だんだん、効き目が遅くなった?
一昨年は爽やかな晴天で、本当は治療のあとにバスで公園へでも寄って金木犀を眺めてこよう・・などと考えていたのに。夢に終わった。
昨日のニュースで、アルツハイマー型認知症の症状を抑える新薬が承認された、という。アルツハイマー型は脳の検査で判明するようなので、初期段階で投薬すれば発病を防いでくれるらしい。嬉しいこと。・・まだ私は罹っている訳ではないけれど、毎日その患者さんの進行を見ていると哀しくなる。認知症は足踏みせず進行する。人により進行の遅速はあるけれど、最終段階になると歩行の足があまり進まなくなり、危険になってくる。半年前は自分で歩いて何とかトイレへ行っていたのに、今は職員が手を引き、歩き始めの乳児のように、一、二、いちに、いちに・・・
一人での歩行がいよいよ難しくなってきたかなり重度の彼女、今朝はとうとう、手づかみで皿のおかずを食べ始めてしまったようで、隣の席の人が「〇〇さんが~~」と声をあげた。介護士が飛んできて「〇さん、お箸で食べましょう」「面倒くさい」「だって右手にお箸は持ってるでしょ」なるほど、右手でお箸を使い、左手でおかずを掴めば、随分便利ではあるけれど。「ほら、指が汚れるでしょ」
汚れることに気付いて止めたようだ。良かった、良かった。でも・・何だか哀しい。時々「主人はどうして来ないの」と騒いでいたが、最近はそれも言わなくなったようだ。ご主人もどこかへ入院か入所しているらしい。
ま、悲惨です。といっても私は眺めているだけです。
家で介護出来なくなってこの施設へ来る認知症の殆どは、アルツハイマー型なのだ。症状を抑えられれば、家で過ごすことが出来る。夢のような薬・・というほどに効果が出るものかどうか。緑内障の点眼薬みたいに進行を遅らせることは出来るのだろうか。進行が遅れれば、他の病気で体が弱るのは仕方ないことなのだから、家族も介護は楽、施設だって本当に負担が少なくて済む。
今日の訃報、三遊亭円楽師匠が亡くなった。肺がんを患った上に脳梗塞で倒れ、それも克服した、と聞いていたのに。肺がんの再発、と言うニュース。肺がんにも色々あるが、多分、私の肺腺がんとは違うものだろう。私より遙かに若いのに・・ご冥福をお祈り申し上げます。
味噌汁は熱々富士に初冠雪 KUMI